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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.12.12 18:19
更新日: 2019.12.12 18:35

ル・マン24時間への招待枠数も変更。ELMS、2020年新レギュレーションを発表

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ル・マン/WEC | ル・マン24時間への招待枠数も変更。ELMS、2020年新レギュレーションを発表

 ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズは12月11日、2020年シーズンから適用される新たなスポーティングレギュレーションを発表した。この中で2021年のル・マン24時間レースに自動招待されるチーム数などが変更になっている。

 ヨーロッパを舞台に争われるELMSは、WEC世界耐久選手権を頂点とするスポーツカー・ピラミッドに属するル・マン・シリーズのひとつ。シリーズチャンピオンを含む成績上位チームに翌年のル・マンの出場権が与えられることから大舞台を目指すチームや、WECへのステップアップを目指す若手ドライバーなどが数多く参戦している。

 そんなELMSは、シリーズ内トップカテゴリーのLMP2クラスと、その下位クラスにあたるLMP3クラス、そしてLM-GTEによるGTEクラスの都合3クラスで構成され、これまではLMP2とGTEクラスのランキング上位2チームと、LMP3のチャンピオンチームに翌年のル・マンに自動招待される権利が与えられていた。

 その自動招待の枠数が2020年の新規定で改められ、各クラスのフルシーズン・エントリー数によって変動する“スライド式”が採用されることになった。なお、スライド式が適用されるのはLMP2クラスとGTEクラスで、この適用外となるLMP3クラスでは従来どおり、チャンピオンチームのみが耐久クラシックへの出場権を得る。

 LMP3を除く2クラスはいずれも、ひとつから3つのチームが自動招待の権利を受けることになるが、条件となるエントリー数は異なりLMP2クラスでは、出場台数が6~11台であればチャンピオンのみ。12~17台ではランキング1位と2位、18~23台が集まれば3位までに権利が与えられる。

 一方、GTEクラスでは7台以下の場合は王者だけで、8~11台の場合はランキング上位の2台。12~15台のエントリーで上位3チームがル・マンへの切符を手にすることになる。つまり、2020年シーズン以降はELMSから最大7チームが自動招待されることになるのだ。

 なお、2020年のル・マンは従来の規定に従い、LMP2王者となったIDECスポーツと同クラス2位のGドライブ・レーシング、LMP3チャンピオンを獲得したユーロインターナショナル、GTEクラスからは王者ルジッチ・レーシングと、ランキング2位となったデンプシー・プロトン・レーシングの都合5チームが自動エントリーを利用して出場する見込みだ。

 この他、2020年の新規定では競技者にとってルールがより明確になるよう、ELMSの規則書をWECで用いられる同様の文書と類似させる“標準化”を実施。また、一定条件下において、カテゴリーリーダーが行うセーフティカー出動中の“パス・アラウンド”の許可や、新技術の促進を図る革新的なマシンの出場許可、ドライバーの運転時間の修正などが行われている。

 さらに、シリーズオーガナイザーであるLMEMはモンツァ、ル・カステレ(ポール・リカール)、スパ・フランコルシャン、ポルティマオで行われる、各イベントの木曜日に合同テストを実施することを決定したが、このテストへの参加は必須ではないとされた。


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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