IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦にして、シリーズのハイライトでもあるデイトナ24時間レースが2020年1月23~26日にアメリカ、フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・レースウェイで行われる。年明け後の1月3~5日には早くも公式テストが始まることから、参戦する各チームから続々とドライバーラインアップがアナウンスされている。
小林可夢偉が日本人ドライバーとして4人目の総合ウイナーとなった2019年大会から早11カ月、北米スポーツカーシリーズのストーブリーグが終盤を迎えている。というのもレース本番は1月末だが、事前の公式テスト“ロア・ビフォア・ロレックス24”は年明け後の3日から5日にかけて実施されるためだ。
これに先立ち、一部のトップチームやワークスチームなどはすでにドライバーラインアップの発表を終えているが、年末が近づくこの時期になりGTD(GTデイトナ)クラスを中心にカスタマーチーム、プライベーターチームの体制発表が相次いでいる。
そのなかのひとつが2台のレクサスRC F GT3を走らせるエイム・バッサー・サリバン(AVS)だ。2019年シーズンに、デビューイヤーながら2勝を挙げてみせたAVSはNASCAR王者のカイル・ブッシュを含む14号車の布陣発表に続き、僚友12号車のラインアップをアナウンス。
引き続き起用するタウンセント・ベルとフランキー・モンテカルボのレギュラードライバーコンビを、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーのスターであるシェーン・ヴァン・ギス・バーゲンがサポートすることになった。
また、88号車アウディR8 LMSでデイトナに挑むWRCスピードスター・アウディスポーツは、アウディワークスドライバーを起用する。ラインアップはドリス・ファントール、ロルフ・イネイチェン、ダニレル・モランド、そしてランボルギーニから移籍してきたミルコ・ボルトロッティという4名だ。
2018年のGTDクラスチャンピオンチームであるポール・ミラー・レーシングは、マディソン・スノーとブライアン・セラーズをレギュラードライバーに起用。デイトナでの第3ドライバーは日本のモータースポーツファンにも馴染み深いアンドレア・カルダレッリが務める。
GTLM(GTル・マン)クラスでは、リシ・コンペティツィオーネがデイトナへの参戦を表明した。ジェームス・カラド、アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ダビデ・リゴン、ダニエル・セラという4名のフェラーリワークスドライバーが62号車フェラーリ488 GTE Evoをシェアする予定だ。
そんなフェラーリカスタマーチームのライバルとなるコルベット・レーシングは、車両が新型コルベットC8.Rに代わるのがトピックのひとつだが3号車コルベットの第3ドライバーに、ニッキー・キャツバークを起用したことも注目点のひとつ。過去にコルベットC6.RやC7.Rをドライブした経験を持つオランダ人はアントニオ・ガルシア、新レギュラーに抜擢されたジョーダン・テイラーとともに新型コルベットを走らせる。
また、4号車コルベットではマルセル・ファスラーが5シーズン連続で同チームの助っ人を務め、オリバー・ギャビン、トミー・ミルナーとトリオを組むことになった。
この他、LMP2クラスではオレカ07・ギブソンを走らせるドラゴンスピードが、ベン・ハンリーとヘンリック・ヘドマンのバックアップ役としてAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズ王者で、2019年は全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦したハリソン・ニューウェイの起用を明らかにしている。