アストンマーティン・レーシング(AMR)は1月23~26日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われるデイトナ24時間レースのドライバーラインアップを変更し、アンドリュー・ワトソンが負傷したポール・ダラ・ラナの代役を務めることを明らかにした。
FIA国際自動車連盟が定めるドライバーグレードにおいてシルバーに分類されるイギリス人ドライバーのワトソンは、元F1ドライバーのペドロ・ラミーをはじめ、マティアス・ラウダ、ロス・ガンというメンバーとともにアストンマーティン・レーシングがGTD(GTデイトナ)クラスで走らせる98号車アストンマーティン・バンテージGT3をシェアする。
当初、このアストンマーティンに搭乗予定だったダラ・ラナは1月上旬に行われたオフィシャルテスト“ロア・ビフォア・ロレックス24”の直前、スキー中に足首を負傷。これによりテストはもちろん本戦への出場が困難となった。
2017年のWEC世界耐久選手権GTE Amクラス王者の離脱は、チームに短い期間で代わりのドライバーを見つける仕事を与えることになった。そんななかAMRはファクトリージュニアドライバーのひとりであるワトソンに白羽の矢を立てた。
■WECではライバルチームに所属
24歳の彼は2019年、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランスカップ(旧ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップ)でアストンマーティン・バンテージGT3をドライブした経験を持つ。
また、2019/20年シーズンのWEC GTE Amクラスではダラ・ラナ組98号車アストンマーティンのライバルである、ガルフ・レーシングの86号車ポルシェ911 RSRでシリーズを戦っている。
「(ロレックス24への挑戦は)僕にとって素晴らしいチャンスだ」と語ったワトソン。
「僕ができることを証明し続ける機会を与えてくれたアストンマーティンにとても感謝している。僕はバンテージGT3をよく知っている。昨シーズンはヨーロッパでレースをしていたからね」
「レースはすぐにやってくるけれど、可能な限り最善を尽くしチームが好結果を出すための準備に集中している」
「アメリカでは今まで一度もレースをしたことないなかで、ロレックス24が初出場になるなんて衝撃的だよ。だけど、僕たちのチームは素晴らしいラインアップが揃った。レースでも競争力があるはずだ」