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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.01.23 18:25
更新日: 2020.01.23 18:36

IMSA:ランボルギーニチームで助け合う。GRT、ライバルからスペアシャシー支援を受けデイトナへ

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ル・マン/WEC | IMSA:ランボルギーニチームで助け合う。GRT、ライバルからスペアシャシー支援を受けデイトナへ

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦として行われるデイトナ24時間レースで、2018年から2年続けてGTD(GTデイトナ)クラスのウイナーとなっているGRTグラッサー・レーシング・チームは、1月23日に開幕する2020年シーズン開幕戦に向けて、同クラスを戦うポール・ミラー・レーシングからランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoのスペアシャシーの支援を受けた。

 GRTはオーストリアに本拠を置くランボルギーニの強豪カスタマーチーム。これまではヨーロッパで開催されているGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(旧ブランパンGTシリーズ)などを中心に活動してきたが、2020年シーズンはデイトナ24時間をシリーズの1戦に組み込むIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権へのフル参戦をアナウンスしている。

 そんなGRTが走らせる11号車ランボルギーニ・ウラカンGT3(リチャード・ハイスタンド/シュタイン・ショーホースト/アルバート・コスタ/フランク・ペレラ組)は今月初旬にデイトナで行われたオフシャルテスト“ロア・ビフォア・ロレックス24”の最終日に、ショーホーストがインフィールド区間でクラッシュを喫した。
 
 このアクシデントで11号車ランボルギーニはリヤのフレームを損傷。シャシー交換を余儀なくされたため、チームはイタリアのランボルギーニファクトリーから新しいシャシーを調達することとなった。
 
 自分たちの11号車に加えてGEARレーシング・パワード・バイ・GRTグラッサーが駆動させる19号車、GRTマグナスの44号車と、実質的に3台体制を敷く同チームのボス、ゴッドフリート・グラッサーはSportscar365に「クラッシュから再度クルマを作り上げるのため、この2週間はかなり忙しかった」と語った。

■クラッシュが「テスト期間中でよかった」

 その際、ポール・ミラー・レーシングが予備のシャシーを提供してくれたことが「本当にうれしかった」と彼は続ける。
 
「ポール・ミラーがヨーロッパから新しいタブが届く前に予備シャシーをくれたんだ。ランボルギーニ・ファミリーの人たちが我々を助けてくれた光景は本当に素晴らしいものだった」

「もし彼らの助けがなければ、レースまでに再びクルマを組むことは不可能だっただろう」

「ポール・ミラーはとても親切だったよ。我々はロアの後、(彼らの拠点である)アトランタまでトレーラーで直接シャシーを取りに行き、フロリダに戻ってきてすぐに作業を始めたんだ」

 グラッサー氏によるとロア以来、彼のチームは11号車ランボルギーニのシャシー交換に取り組んでおりその間「1日も」休みがなかったと語った。また、テストで損傷したクルマは新車だったが、チームは今後それをどうするかをまだ決めていないという。

「様子をみてみよう。ひとまずヨーロッパに持ち帰らなければならない」とグラッサーは述べた。

「新しいクルマはまだワークショップにいる。スペアパーツを含みその1台はポール・ミラー・レーシングに返す予定だ。だが、クラッシュしたマシンについて、我々はまだどうするのかを決めていない」

「(考えのひとつとしては)ここで、走れるように修復することがいいと思う。私たちはこの週末に3台のランボルギーニを走らせる。そこに予備車があっても悪くはないからね」

「セブリングやワトキンスグレンのようなレースで、すぐに新しいクルマが必要になるかもれない。そうしたとき今後すべてのトラックで良い解決策のひとつになるだろう」

「(大変ではあったが)これがレースウイーク中でなく、ロアのなかで起きたことでよかった。23日の練習走行でこの種のことが起きたとしたらレースを始められなかったよ」

GRTにスペアシャシーを提供したポール・ミラー・レーシングの48号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo
GRTにスペアシャシーを提供したポール・ミラー・レーシングの48号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo

■「GRTは素晴らしいチーム。だからこそ手を差し伸べた」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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