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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.01.27 04:11
更新日: 2020.01.28 10:26

小林可夢偉、日本人初デイトナ24時間連覇! マツダ振り切り10号車キャデラックが2年連続優勝

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ル・マン/WEC | 小林可夢偉、日本人初デイトナ24時間連覇! マツダ振り切り10号車キャデラックが2年連続優勝

 アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイを舞台に、1月25日のスタートから24時間に渡って繰り広げられた戦いが現地26日13時40分にフィニッシュを迎え、ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)が運営するコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rの10号車キャデラックDPi-V.R(ランガー・バン・デル・ザンデ/ライアン・ブリスコー/小林可夢偉/スコット・ディクソン組)が2年連続で総合優勝を飾った。

 大雨による途中中断や最後は天候の回復が見込めないことから赤旗でのレース終了となった2019年大会とは対照的に終始、晴天に恵まれた今季のデイトナ24時間。IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2020年シーズン開幕戦として行われたイベントには4クラスから計38台がエントリーした。
 
 その内、総合優勝を争うDPiクラスは8台が出走。レースではポールポジションを獲得したマツダチーム・ヨーストの77号車マツダRT24-Pが序盤戦をリードしたが、可夢偉が乗り込んだ10号車キャデラックがこれを逆転する。
 
 中盤にはマスタング・サンプリング・レーシング/JDCミラー・モータースポーツの5号車キャデラックDPi-V.Rも首位争いに加わり、トップでレース折り返しを迎えた。しかし、後半戦に入るとふたたび10号車キャデラックがスピードを発揮。可夢偉からバン・デル・ザンデにつなぎながら2番手以下を全車周回遅れにしようかという勢いでリードを広げていく。
 
 スタートから18時間過ぎ。WTRにとってはうれしくないフルコースコーションが導入され、ラップダウンとなっていた77号車マツダ、55号車マツダRT24-Pを含む上位4台のギャップがリセットされることに。この直後10号車キャデラックはピットレーン出口の赤信号を無視したとして60秒のストップペナルティを受けて順位を落とし、代わって5号車キャデラックがトップに浮上する。
 
 首位から一転、周回遅れの総合5番手となった10号車キャデラックだがレース開始から19時間が経過してまもなく、コース上で発生したGEARレーシング・パワード・バイ・GRTグラッサーの19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoが炎上するアクシデントによるコーションでリードラップに復帰する。

 リスタート後はブリスコーが自らのミスを挽回せんと55号車マツダ、77号車マツダを相次いでオーバーテイク。フィニッシュまで残り4時間となった段階で迎えたルーティンピットイン後には、トップを走る5号車キャデラックを再逆転し総合首位に返り咲いた。

 レース最終盤はブリスコーから代わった可夢偉が、2番手に順位を上げた77号車マツダに対するギャップをじりじりと広げその差を約20秒から50秒以上にまで拡大していく。最後は5スティント連続走行となった可夢偉が2番手に65秒の大差を持ってトップでチェッカーを受け、チームにデイトナ2連覇をもたらした。この勝利で可夢偉自身も日本人初のデイトナ2勝目を連勝で達成する偉業を成し遂げている。
 
 なお、今大会はグリーンフラッグ下の走行時間の歴代最長記録を更新するなど落ち着いたレース展開となったこともあり、優勝した10号車キャデラックは2018年に、キャデラックDPi-V.Rによって記録された最多周回数808ラップを大きく上回る833周を記録。こちらも新レコードとして記録されることとなった。

総合2位表彰台を獲得したマツダチーム・ヨーストの77号車マツダRT24-P
総合2位表彰台を獲得したマツダチーム・ヨーストの77号車マツダRT24-P

■大健闘のマツダ、最後までキャデラックを追い詰める


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