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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.01.27 17:49
更新日: 2020.01.27 18:18

「24時間全力でプッシュ」小林可夢偉、デイトナ2年連続優勝はチームワークのおかげ

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ル・マン/WEC | 「24時間全力でプッシュ」小林可夢偉、デイトナ2年連続優勝はチームワークのおかげ

 1月25~26日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで2020年シーズンのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間レースが行われ、小林可夢偉を起用したコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rの10号車キャデラックDPi-V.Rが2年連続となる総合優勝を飾った。チームとともに日本人ドライバーとして初めての複数回勝利を連覇で達成した可夢偉は、レース後「この勝利はチームワークのおかげです」と語った。
 
 北米耐久レースシリーズの2020年シーズンに、ランガー・バン・デル・ザンデとライアン・ブリスコーという布陣で臨むコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.R。名門ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)が運営するチームは2019年のデイトナ24時間を制しており、連勝が懸かった2020年大会に向けては可夢偉を2年連続で起用すると同時に、5度のインディカ―・シリーズチャンピオン、スコット・ディクソンを加え強力なドライバーラインアップを完成させた。

 そんな彼らがドライブする10号車キャデラックは予選5番手から24時間に及ぶ長い戦いをスタートさせると、序盤からトップ争いに加わりスタートから3時間を迎える直前には可夢偉のドライブで総合首位に躍り出ることに成功する。
 
 その後、10号車キャデラックはピットレーン速度違反によるドライブスルーペナルティを受けて一度順位を下げたものの、夜間走行で光った他を圧倒するスピードでポジションを回復。首位で迎えたレース開始から16時間後にはピットレーン出口のレッドシグナルを無視したために60秒のストップペナルティを受けるが、運にも助けられ三度トップに返り咲いた。
 
 そうして迎えたレース終盤は危なげない走りで2番手以下とのギャップを広げ、最終的に2位となったマツダ・チームヨーストの77号車マツダRT24-Pに65秒の大量リードを築いてトップチェッカーを受けた。
 
 なお、この4年間で3回目のデイトナ制覇を成し遂げたWTRは今レースで、デイトナ24時間の歴代最長距離のレコードを打ち破ることに成功。2018年に更新された従来の最多周回数808ラップを大きく上回る833ラップを重ね、合計2965.5マイル(約4772.5km)の新記録を残している。

「私はいま、世界の頂点にいるような気分だ」と喜びを表現するのは、チームの共同オーナーを務めるウィン・テイラー氏。

「このレースはひとりでは勝つことができない、チームでのイベントなんだ。キャデラックとコニカミノルタ、私と私の家族を長年支えてくれたリック・テイラーとマイク・マスに深く感謝している。また、CITグループやAMETEK|Powervar、ESPのサポートなしでは勝つことはできなかった」

「今日、我々が成し遂げたことは非常に歴史的なものだ。私はここでドライバーとして2回、チームオーナーとして3回優勝した。これで都合5勝! 人生の残りの期間は毎年勝ちたいと思うようになったよ」

10号車キャデラックDPi-V.Rのチェッカードライバーを務めた小林可夢偉
10号車キャデラックDPi-V.Rのチェッカードライバーを務めた小林可夢偉

■「こんなにも良いクルマに乗ったことがない」とバン・デル・ザンデ


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