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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.01.28 12:21
更新日: 2020.01.28 12:45

マツダ、デイトナ24時間最高位となる総合2位表彰台獲得。ダブル完走に「クルマを鍛え上げた甲斐があった」

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ル・マン/WEC | マツダ、デイトナ24時間最高位となる総合2位表彰台獲得。ダブル完走に「クルマを鍛え上げた甲斐があった」

 北米最大級のスポーツカーレースイベントであるデイトナ24時間レースが1月25~26日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われ、最高峰カテゴリーのDPiクラスに参戦するマツダチーム・ヨーストは、77号車マツダRT24ーP(オリバー・ジャービス/トリスタン・ヌネス/オリビエ・プラ組)がトップと65秒差の総合2位表彰台を獲得。僚友55号車マツダRT24ーP(ジョナサン・ボマリート/ハリー・ティンクネル/ライアン・ハンター-レイ組)は総合6位でチェッカーフラッグを受けた。

 2020年シーズンのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦として行われた今レースに必勝体制で臨んだマツダ。チームが走らせる2台のDPiマシン『マツダRT24ーP』は事前のテスト段階から速さをみせ、今レースウイーク初日に行われた予選でも77号車がポールポジション、55号車も3番手グリッドを獲得した。
 
 迎えた決勝ではポールスタートの77号車が序盤戦をリードしていくが、スタートから3時間を前にして後方から追い上げてきた前年大会覇者の10号車キャデラックDPi-V.R.に先行を許す。また、レース折返しの直前には黄旗区間で追い抜きをしたとして、ドライブスルーペナルティが課せられ順位を下げてしまった。
 
 スタートから16時間を過ぎた段階では、夜間に速さをみせた10号車キャデラックが勢いをそのままに頭ひとつ抜き出る状況となり、好ペースで周回を重ねる77号車マツダもラップダウンに。しかし、その後に出されたフルコースコーションによってラップバックに成功。5号車キャデラックDPi-V.R.を交えた計3台による首位争いを展開していく。
 
 この争いは一時は3台が数秒以内で争うものだったが、レース最終盤になると小林可夢偉が乗り込んだ10号車キャデラックがふたたびスピードを発揮。2番手につける77号車マツダもジャービスが逆転を目指して必死の追い上げをみせるが、その差は縮まらず。最後はトップと65秒差の総合2位でチェッカーを受けた。
 
 マツダにとってDPiプログラムによる24時間レースでの完走は挑戦4年目となった今回が初めて。総合2位という結果は1989年のマツダ767Bによる総合5位を塗り替える最高位記録となっている。また、首位と同一ラップの833周を走破した77号車はこの週末、計190周に渡ってレースをリードした。

デイトナ24時間のポディウムに上った77号車マツダの(左から)オリビエ・プラ、トリスタン・ヌネス、オリバー・ジャービス。
デイトナ24時間のポディウムに上った77号車マツダの(左から)オリビエ・プラ、トリスタン・ヌネス、オリバー・ジャービス。

■「シリーズチャンピオンを狙える」とジャービス


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