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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.01.29 12:45
更新日: 2020.01.29 14:51

WEC:ポルシェ、最高峰クラス復帰に関心示す。トヨタ含む他陣営もLMDhプラットフォームを注視

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ル・マン/WEC | WEC:ポルシェ、最高峰クラス復帰に関心示す。トヨタ含む他陣営もLMDhプラットフォームを注視

 ポルシェは1月24日にデイトナで発表されたACOフランス西部自動車クラブと、IMSA国際モータースポーツ協会によるグローバル・プラットフォーム『LMDh』に関心を示し、「詳細について評価」することを明らかにした。これはドイツの名門ブランドがプロトタイプカーの最高峰カテゴリーへ復帰する可能性があることを意味する。

 2017年限りでWEC世界耐久耐久選手権/ル・マン24時間レースの最高峰カテゴリーであるLMP1クラスから撤退して以来、ポルシェはLMHル・マン・ハイパーカーと、IMSAのDPi 2.0プラットフォームの初期段階のワーキンググループに参加していたことが知られているが、2019年夏以降はこの場から一歩退いた。
 
 しかし先週、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでACOとIMSAによる共通グローバル・プラットフォームの採用合意が発表されたいま、ポルシェはこの議論に復帰しようとしている。

 ポルシェAG研究開発部門の取締役メンバーのひとりであるミハエル・シュタイナーはSportscar365との独占インタビューの中で、ル・マン24時間とデイトナ24時間、セブリング12時間で同じプロトタイプ・プラットフォームのクルマが総合優勝を争えるとした、2022年からの収束プラットフォームを「高く評価する」と述べた。

「これは私たちのスポーツにとって歴史的な瞬間であり、スポーツカーレースや我々の業界、そしてファンにとって非常に前向きなメッセージだ」とシュタイナー。

「我々はIMSAとWECのトップカテゴリー規制の収束によって誕生する新しいプラットフォームを高く評価している」

 シュタイナーは、ポルシェがLMDhプラットフォームを評価することを認め、運営予算がGTE/GTLMと同じかそれ以下であれば、コミットメントの最終的な呼びかけを「ずっと簡単にする」ことを認めた。

「私はモータースポーツ部門の同僚たちに新しいプラットフォームについてのすべての詳細、特にそのようなクルマを開発しこの興味深い、新しいプラットフォームに参加するのにどれだけの労力が必要になるのかを評価するように依頼した」

「まだ詳細や規則そのものが明らかにされていないため、(最終的な)判断を下すのは時期尚早だ。しかし、(彼らが新たに生み出す)アイディアは正しい決定だと考えている」

「これは、現在のGTE/GTLMの概念と似ている。935s、956/962、さらには911 GT1が活躍した時代の規則と同様に、歴史的な重要性を持ったものだ」

 なお、シュタイナーはポルシェのLMDhプログラムが、WECおよびウェザーテック・スポーツカー選手権でシリーズチャンピオンを獲得したワークスGTE/GTLMプログラムを犠牲にして実現するのか、という問いに答えるのは「早すぎる」と述べた。

「まず、我々が意見を述べるためにはすべての詳細を知る必要があります」と彼は言う。「しかし、それとは別に、私はIMSAとWECにこの歴史的な決定を下したことを祝福したいと思う」

2020年のデイトナ24時間レースに参戦したポルシェ911 RSR。912号車と911号車がGTLMクラス2位、3位となった。
2020年のデイトナ24時間レースに参戦したポルシェ911 RSR。912号車と911号車がGTLMクラス2位、3位となった。

■BMW、ランボルギーニ、トヨタも慎重に注視していく姿勢


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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