2月5日、プラット・アンド・ミラーが運営するコルベット・レーシングは、ヤン・マグヌッセンとマイク・ロッケンフェラーがWEC世界耐久選手権の2ラウンドにシボレー・コルベットC8.Rで参戦すると発表した。
このペアリングはチームがスポット参戦を明らかにしている、2月22~23日にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われる第5戦ローン・スター・ル・マンと、3月18~20日開催の第6戦セブリング1000マイルの両方で組まれることになる。
彼らがドライブするのは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にフル参戦しているミッドシップレイアウトの新型コルベット。シボレーワークスカラーである“シェビーイエロー”が施されたマシンだ。
16年間に渡ってコルベットをドライブしてきたマグヌッセンと、近年の同チームで欠かせない助っ人ドライバーを務めてきたロッケンフェラーはともに2019年末にコルベットのプログラムから離脱しており、今回の起用発表はシボレーへの“サプライズ復帰”を意味する。
ベテランドライバーたちは昨シーズン、IMSA WSCC第2戦セブリング12時間レースで、アントニオ・ガルシアを加えたトリオで先代モデルのコルベットC7.Rをシェアした。しかしチームが描く現在の計画では、マグヌッセンとロッケンフェラーはCOTAでの6時間レースと最大8時間で争われるセブリング1000マイルに、3人目のドライバーなしでレースを戦うことが理解されている。
「これらふたつのイベントは新しいコルベットC8.Rについて、さらに学習しながら世界クラスのコンペティションに挑戦する機会となる」と語るのは、シボレーモータースポーツで代表を務めるマーク・ケント。
「ヤンやマイクのようなコルベットでの経験が豊富なドライバーをクルマに乗せることで、競争の激しいWECで勝利を争う良い機会となると考えている」
コルベットでの復帰参戦が実現するマグヌッセンは「ミッドエンジンのコルベットC8.RでCOTAとセブリングに戻ることができるのをとてもうれしく思うよ」とコメント。
「(新車の)初期テストでも、C8.Rのエンジニアリングとパフォーマンスのレベルに非常に感銘を受けた。ふたたびドライブできることに興奮している」
ロッケンフェラーは「コルベット・レーシングに戻るはとてもエキサイティングだ」と語り、「他のドライバーからコルベットC8.Rが他のコルベットよりもはるかに進化しているという話をよく聞いている。このふたつのイベントを楽しみにしているよ」と続けた。
なお、マグヌッセンとロッケンフェラーが今回発表された2つのWECイベント以外のレースで、ふたたびコルベットをドライブする機会を得るのかはアナウンスされていない。