2月23日、WEC世界耐久選手権第5戦ローン・スター・ル・マンの決勝レースがアメリカ、テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われ、レベリオン・レーシングの1号車レベリオンR13・ギブソン(ブルーノ・セナ/グスタボ・メネゼス/ノルマン・ナト組)が今シーズン2度目となる総合優勝を飾った。
全8戦で争われている2019/2020年シーズンのWEC。テキサス州オースティンでの6時間レースは、その後半戦のオープニングイベントだ。
前日に行われた予選は上海、バーレーンでもポールを獲得した1号車レベリオンが速さをみせ、トヨタに約0.6秒差をつけて3戦連続となるポールポジションを奪取。トヨタ勢は7号車トヨタTS050ハイブリッドが2番手、8号車トヨタが3番手につける。
なお、今戦はジネッタを走らせるチームLNTが“運用上の理由”から参戦を見送っており、最高峰LMP1クラスは計3台での争いとなった。
レースは曇天のなか定刻12時にスタート。直後から上位陣に大きな混乱はなく、セナがドライブする1号車レベリオンがオープニングラップを首位のまま完了する。その後方では3番手スタートとなった8号車トヨタが、トップハンデの僚友7号車をオーバーテイクして2番手に浮上した。
トップを走るレベリオンは序盤から軽快に飛ばし、後続に対してスタートから15分後に約7秒、30分後には約13秒とギャップを広げていく。
その後もレベリオンのひとり旅は続き、トップの3台はピットインのタイミングでこそ順位に変動があるものの、コース上ではバトルに発展せず。スタートから2時間後には1号車と8号車トヨタの差は約40秒にまで広がった。
この差は3時間過ぎに8号車トヨタのドライバーがハートレーから中嶋一貴に代わった際、約26秒に縮まる。しかし、各車が5回目のルーティンピットを終えた後はふたたびレベリオンがじわじわと差を広げ、ラスト1時間となったタイミングでは8号車トヨタとの差が約45秒に。7号車トヨタに関しては2周遅れとした。
レースの最終盤は残り45分、レベリオンが最後のピットに入ったことで8号車トヨタが総合首位に立ったものの、8号車のラストピットでふたたび1号車レベリオンが先行。最後はメネゼスがセーフティマージンを築いて今季2度目のトップチェッカーを受けた。
8号車トヨタは51秒差の総合2位、スタート直後から苦戦を強いられた7号車トヨタは総合3位でのフィニッシュとなっている。