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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.02.24 17:31

WECオースティン:トヨタ、ダブル表彰台で選手権1-2を死守「ミスなく戦ったレベリオンを祝福します」

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ル・マン/WEC | WECオースティン:トヨタ、ダブル表彰台で選手権1-2を死守「ミスなく戦ったレベリオンを祝福します」

 WEC世界耐久選手権第5戦ローン・スター・ル・マンは2月23日、アメリカ・テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で6時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingはセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組8号車トヨタTS050ハイブリッドが総合2位、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車トヨタTS050ハイブリッドが総合3位となり2台が揃って表彰台を獲得した。

 2019/2020年シーズンの折り返し後、初めてのレースとなったオースティン・ラウンドを選手権ランキング1位、2位で迎えたトヨタ。
 
 この成績に応じたサクセス・ハンディキャップを受けた2台のトヨタTS050ハイブリッドは、フリープラクティスからライバルのレベリオン・レーシングの後塵を拝する苦しい展開となる。特にランキング首位に立つ7号車はもっとも重いハンデを背負うことで決勝でも苦戦を強いられることが予想された。

 23日正午にスタートが切られた6時間レースではそれが現実のものとなる。予選で2番手で得た7号車だったが、1周目にハンデが軽い僚友8号車に交わされて3番手に後退すると、その後はラップを重ねる毎にトップから引き離されてしまう。
 
 一方、予選3番手から2番手に順位を上げた8号車はブエミの懸命な走りで、首位を行く1号車レベリオンR13・ギブソンを追走。スタートから90分後に訪れた2度目のピットタイミングで、ブエミから代わったハートレーも素早いピット作業で20秒としたギャップを維持してみせる。
 
 レースの折り返しを過ぎたタイミングで8号車はハートレーから一貴へドライバーチェンジ。3番手を走る7号車もロペスから交代したコンウェイから、可夢偉へとステアリングが引き継がれた。
 
 レース終盤、2スティントを走った一貴と可夢偉はそれぞれのクルマのフィニッシュドライバーを務めるハートレー、ロペスにバトンタッチ。最終的に8号車のハートレーがトップと51.524秒差の総合2位でチェッカーを受け、僚友7号車のロペスは2周遅れの総合3位でフィニッシュしている。
 
 この結果ドライバーランキングは7号車組が112ポイント、8号車組が107ポイントとなりその差が5ポイントに縮小した。また、チームランキングではライバルのレベリオンが勝利を収めたことで33ポイント差に縮められている。

 2020年最初のレースを終えて、TOYOTA GAZOO Racing WECチームの村田久武代表は次のように語った。

「レベリオン・レーシングの皆さま、優勝おめでとうございます」

「我々も全力を尽くし、与えられた条件下でTS050ハイブリッドの性能を最大限引き出せたと思いますが、勝利には少し足りませんでした」

「本日の2位表彰台により依然として選手権ポイントをリードしています。来月に迫るセブリング1000マイルが待ちきれません。目標はもちろん、表彰台の中央に返り咲くことです」

マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車トヨタTS050ハイブリッド
マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車トヨタTS050ハイブリッド
優勝した1号車レベリオンを称えるTOYOTA GAZOO Racingのクルーたち
優勝した1号車レベリオンを称えるTOYOTA GAZOO Racingのクルーたち

■ハートレー、ライバルと接近戦ができず「少し残念」


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