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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.03.02 14:34

ル・マン24時間:マグヌッセン、LMP2で出場目指すも厳しい状況。22年連続出場に黄信号

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ル・マン/WEC | ル・マン24時間:マグヌッセン、LMP2で出場目指すも厳しい状況。22年連続出場に黄信号

 ハースF1で活躍するケビン・マグヌッセンの父であるヤン・マグヌッセンは、ハイクラス・レーシングが計画しているデンマーク人ドライバー3名を擁してのル・マン24時間レースへのエントリーが、2月28日に発表されたエントリーリストのリザーブ欄に掲載されたことを「残念」だと語った。

 WEC世界耐久選手権では山下健太を起用してLMP2クラスを戦うハイクラス・レーシング。このデンマークのレーシングチームは、母国の英雄であるマグヌッセンが名を連ねるドライバーラインアップでフル参戦を予定している、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ向けのオレカ07でのル・マン参戦を目指しエントリーリクエストを提出していた。

 しかし、ACOフランス西部自動車クラブに承認され、28日に公開されたエントリーリスト入りしたのは2019/20年シーズンのWECに参戦している33号車オレカのみ。ELMSの20号車オレカはリザーブリスト4番目の掲載となっている。

 ハイクラス・レーシングはル・マンで2台体制を敷きWECにフル参戦しているアンデルス・フィヨルドバッハを20号車に移した上で、もうひとりのデンマーク人ドライバーを起用してマグヌッセンと“オール・デニッシュトリオ”を組むことを計画していた。
 
 だが、今回の結果を受けて状況は一転。マグヌッセンにとっては1999年の初参戦以来、初めてル・マンに参加できない可能性が高まっている。

「もちろん、計画が成功しないのは残念だ」と語ったマグヌッセン。

「チームの準備はすべて整っていた。デンマーク人のLMP2レーサーを揃え世界最大のレースで、強力で競争力のあるデンマークチームを代表して戦えたら最高だっただろう」

「(GTEカーから)プロトタイプカーに切り替えることは、僕のキャリアにとって興味深いステップになるだろうね」

「LMP2は素晴らしいレーシングカーと、強力なチームを揃えたタフなクラスに進化している」

「ハイクラス・レーシングでル・マンに参加することはエキサイティングで野心的なコラボレーションの始まりでもあるんだ。それは将来的に、WECのトップクラスに並ぶLMDh(クラスへの参戦)につながるだろう」

「我々はこのプロジェクトを中止するつもりはない。私たちはそれを延期して2021年に機会があることを願うよ」

 ハイクラス・レーシングは現在までのところリザーブリストから20号車オレカを退けるか、他チームの撤退を待つか、その判断について公式発表を行っていない。

 Sportscar365は仮に20号車オレカのエントリーが承認されていた場合、フィヨルドバッハが抜ける33号車に、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のトップドライバーであるリッキー・テイラーが加わり、デンマーク人の代役を務めていたことを理解している。
 
 しかし、現時点においてはフィヨルドバッハは、山下、マーク・パターソンのWEC組に残ると予想されている。


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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