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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.03.09 12:05
更新日: 2020.03.09 12:16

WEC:FIA、LMハイパーカーとLMDhの統合プラットフォーム“大綱”を承認。2021年から有効化

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ル・マン/WEC | WEC:FIA、LMハイパーカーとLMDhの統合プラットフォーム“大綱”を承認。2021年から有効化

 FIA国際自動車連盟は3月6日、スイス・ジュネーブで行われた2020年最初のWMSC世界モータースポーツ評議会で、WEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の間で合意された統合プラットフォーム大綱を承認した。あわせて2020/2021年シーズンのWECレースカレンダーも確認されている。

 6日に開催されたWMSCにおいてFIAの承認が得られたのは、2020/21年シーズンからWECに導入されるLMHル・マン・ハイパーカーと、今年1月にACOフランス西部自動車クラブと北米のIMSAの合意の下で発表されたLMDhによる新しいプロトタイプ・プラットフォームの一般原則。2021/22年シーズン以降のWECで最高峰カテゴリーとなる新規則だ。

 FIAの声明によると「このプラットフォームは、LMHを含む既存のWEC技術規則を維持する」とされ、その規則下において「LMHとLMDhのクルマは“唯一無二”のユニークなWECのトップカテゴリーにまとめられる。LMDhカーは新しい(LMP2)シャシーをベースとし、このクルマがWECとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の両トップラクスに属する」と明示されている。

 また、FIAは2種類のクルマのパワーとエアロダイナミクス、車両重量を新しいプラットフォームのなかで調整し、双方のプロトタイプカーが同じパフォーマンス・ウインドウ内で競争できることを保証すると述べた。

 この調整を行うにあたっては、LMHの技術規則が若干変更される可能性があると考えられる。これについては2020/21年のWEC開幕戦シルバーストンで明らかになる予定だ。

 なお、LMDhの技術的な車両規則に関しては3月18~21日にアメリカ、フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催される“スーパーセブリング”のイベント会期中に、ACOとIMSAからアナウンスが行われる予定となっている。

 Sportscar365は2月にテキサス州オースティンで行われたWEC第5戦ローン・スター・ル・マンに続いて、フロリダにあるIMSA本部でテクニカルワーキンググループの会合があったことを確認しており、これが成功裏に終わったことを理解している。

■ハイパーカー元年のスケジュールが承認

 今回のWMSCではこの他、LMH元年となる2020/21年シーズンのWECレーススケジュールが正式に承認された。

 このスケジュールは、昨年12月のWECバーレーンで発表された暫定カレンダーから変更はなく、イタリア・モンツァ、南アフリカ・キャラミというふたつの新たな開催地を含む合計8ラウンドが予定されている。

■WEC 2020/2021年シーズンカレンダー

Round Date Country Event
1 2020年9月5日 イギリス シルバーストン6時間
2 2020年10月4日 イタリア モンツァ6時間
3 2020年11月1日 日本 富士6時間
4 2020年12月5日 バーレーン バーレーン8時間
5 2021年2月6日 南アフリカ キャラミ6時間
6 2021年3月19日 アメリカ セブリング1000マイル(最大8時間)
7 2021年4月24日 ベルギー スパ・フランコルシャン6時間
8 2021年6月12~13日 フランス ル・マン24時間

この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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