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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.03.10 14:16
更新日: 2020.03.17 20:44

新型コロナの影響懸念されるニュル耐久シリーズ、関連機関と連携して公式テスト、第1戦開催を再強調

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ル・マン/WEC | 新型コロナの影響懸念されるニュル耐久シリーズ、関連機関と連携して公式テスト、第1戦開催を再強調

 VLNニュルブルクリンク耐久シリーズの主催者は、行政から開催中止命令が出されない限り、3月14日の公式テスト、ならびに3月21日の2020年シーズン開幕戦を予定どおり実施すると改めて発表した。

 今回の発表はヨーロッパ圏でも驚異となっている新型コロナウイルスの影響を鑑みて発表されたもの。3月8日には日本の厚生労働省にあたるドイツ連邦保健省のシュパーン大臣からは、1000人を超える規模のイベントやコンサート、各種行事を控えるよう推奨する声明が出されたため、VLNのチーム関係者やファン等からの多くの問い合わせが寄せられたことに対応して発表されたものとみられる。

 今回の声明でVLN主催者側はドイツ連邦保健省下の研究施設であるロベルト・コッホ研究所や保健当局、ドイツモータースポーツ協会(DMSB)の推奨事項に従って公式テストとシーズン第1戦を開催することを現地9日に正式発表した。

 なお、開幕戦である『第66回ADAC ヴェストファーレンファート』では、ドライバーブリーフィングは行わず、またレース出走に必要なオフィシャルへの書類提出や車検時の手続きなどには変更が生じるという。

 VLNのスポーツディレクター兼レースディレクターのミヒャエル・ボンクは「密室で大人数の接触を避けるという推奨事項を順守し、開幕戦ではドライバーブリーフィングを中止し、全ドライバーはブリーフィングの参加義務を免除とする」とコメントしている。

「ドライバーとチーム関係者は、事前に配信されたブリーフィングノートとブリーフィングプレゼンテーションの内容と規定を充分に熟読しておく必要がある。各自が責任を持って事前準備をし、協力することで、ドライバー、チーム関係者、主催者やオフィシャル関係者全員のリスクを最小限に減らすことができるだろう」

 5月21~24日に開催が予定されているニュルブルクリンク24時間レースに参戦するチームにとって、VLNのシーズン序盤3戦は“本番”に向けたリハーサル的なポジションでもあり、セットアップ調整などを行う場でもあるため、1戦でも中止になると大きな痛手となることは間違いない。

 ドイツでも徐々に感染者が増え始めている新型コロナウイルスの状況は、今後数週間、数カ月でどのように展開し、VLNや5月に控えるニュルブルクリンク24時間レース等のイベントに影響を及ぼすのか、規制がかかるのかは不明であるが、引き続き、ニュルブルクリンクは専門機関と相談をしながらさまざまなイベントに対応していくという。


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