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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.03.12 12:09
更新日: 2020.03.12 12:14

WEC:イタリアのLMP2チーム、チェティラーがセブリングを棄権。参戦費用を母国の病院へ寄付

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ル・マン/WEC | WEC:イタリアのLMP2チーム、チェティラーがセブリングを棄権。参戦費用を母国の病院へ寄付

 WEC世界耐久選手権に参戦しているチェティラー・レーシングが3月18~20日にアメリカ、セブリング・インターナショナル・レースウェイで行われる2019/2020年シーズン第6戦セブリング1000マイルを欠場することが分かった。

 AFコルセが運営するイタリアのLMP2チームは11日、Sportscar365に対して“スーパーセブリング”の週末に、チームがフロリダ州のトラックで行われるレースに参加しないことを確認した。

 これはWECにとって、中国・武漢に端を発した新型コロナウイルス(Covid-19)に直接関連した最初のエントリー撤回を意味する。

 オレカ07が大勢を占めるなか唯一、ダラーラP217・ギブソンを使用しているチェティラー・レーシングは、アンドレア・ベリッチ、ジョルジョ・セルナジョット、チーム代表兼ドライバーのロベルト・ラコルテという3人のイタリア人ラインアップで2019/20年シーズンのLMP2クラスを戦ってきた。

 しかし、今回は栄養補助食品と医療機器の開発を専門とする製薬会社、ファーマ・ニュートラSpAの副社長兼CEOを務めるラコルテが、WECセブリングを棄権ことを決定。
 
 同イベントに関連する旅費などすべての費用を母国イタリアの複数の病院集中治療室に寄付することを約束した。

■AFコルセは予定どおり参戦予定

 11日の時点で、イタリアでは631人の死者を含む1万149人の新型コロナウイルス感染者が確認されている。

 イタリア政府は特定の状況下での出張および、緊急時の渡航は依然として許可しているものの、今週月曜日には事実上、国を封鎖する規制強化を発表した。

 LM-GTE Pro、同Amクラスに参戦しているフェラーリの広報担当者によると、規制強化を受けてアメリカに渡るドライバーやスタッフが同国内で働くことが許されるのか、という問い合わせが増えているが、イタリアのスーパーカーブランドはWECセブリングに参加すると明言している

 なお、アメリカ疾病対策予防センター(CDC)は9日、イタリアまたは他のレベル3の国から入国するすべての人に対して、14日間の自主検疫を義務付ける新法案を発表した。


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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