ヨーロッパ圏で感染が拡大している新型コロナウイルス(COVID-19)の現状を踏まえ、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズとWordRX世界ラリークロス選手権がシリーズ戦の延期を発表した。
ELMSで延期が決定したのは3月30~31日にスペイン・バルセロナで予定されていた公式テストと、4月3~5日の第1戦バルセロナ4時間、5月8~10日にイタリアで行われる予定だった第2戦モンツァ4時間の3つ。
もう1シリーズのWorldRXでは、第1戦として4月18~19日にカタロニア・バルセロナで開催予定だったイベントを延期した。
いずれのイベントも、開催国の地元当局と協議の結果、ファンを含む全関係者の安全を考慮したうえで決定されたもの。代替日程についてはどのイベントも調整中とされている。
ELMSのCEOであるジェラール・ヌーブは「今回の決定は軽々しく下されたものではないが、適切かつ責任ある決断だ」とコメントしている。
「今回、イベントを延期する以外の選択肢はなかった。シリーズに参戦しているチームやパドックにいる関係者、ELMSファンの健康を守ることが我々のプライオリティだ」
「開催延期を踏まえた最新スケジュール作成を進めている段階で、数日の間には発表できるだろう」
WorldRXについては開催延期を発表したリリースのなかで「代替日程については地元オーガナイザーとともに検討を進めている」としている。