5月1~3日に予定されていたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の第4戦『アキュラ・スポーツカー・チャレンジ・アット・ミド・オハイオ』が、アメリカ国内での新型コロナウイルス感染拡大防止措置に基づき延期されることが分かった。これにより北米スポーツカーシリーズはセブリング、ロングビーチに続き3戦連続でレースが延期となり、第1戦デイトナ以来となる2020年シーズンの再開がさらに遅れる事態に直面している。
ミド・オハイオ・スポーツカー・コースが出した声明によれば、現段階で代替日はまだ定まっておらず、サーキットとIMSA、アキュラによる協議が進められているという。
今回の延期決定も新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けたものだが判断の決め手となったのは、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が3月16日に勧告した、50人以上が集まる集会および、イベントを今後8週間禁止する感染拡大対策だ。この勧告を受けアメリカ・モータースポーツ界では、同国随一の人気を誇るNASCARシリーズもレースの中止を余儀なくされている。
IMSAはジョン・ドゥーナン代表がファンに向けた書簡のなかで、今回のミド・オハイオ戦の延期をアナウンスした。
「疾病管理予防センター(CDC)のガイドラインとセーフティプロトコルに従い、IMSAは5月3日まですべてのイベントを延期した」
「我々は影響を受けたイベントのスケジュールを変更するため、プロモーターパートナーと協力し続けている。より詳しい情報が得られ次第、インフォメーションを提供する」
「私たちの目標は、当初認可されたシーズンのすべてのレースイベントを完全に実施することだ」
ミド・オハイオの延期に伴い、サポートレースとして予定が組まれていたミシュラン・パイロット・チャレンジ、プロトタイプ・チャレンジ、そしてポルシェGT3カップチャレンジ・バイ・ヨコハマも当該ラウンドの開催が延期となっている。
すでに11月11~14日に最終戦として開催されることがアナウンスされているセブリング12時間とは対照的に、4月に行われるはずだった第3戦ロングビーチの代替日程はまだ決まっていない。だが、同ラウンドについては9月に開催される可能性が浮上している。
現時点で予定されているIMSAの次戦は、デトロイトでのベル・アイル・グランプリ。5月30日に組み込まれているこのレースはNTTインディカー・シリーズとの併催イベントだ。