レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.04.20 11:50
更新日: 2020.04.20 11:58

WEC:山下健太に聞く、2019/2020シーズン残り3戦の目標とヨーロッパでの生活

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | WEC:山下健太に聞く、2019/2020シーズン残り3戦の目標とヨーロッパでの生活

 TOYOTA GAZOO RacingのWECチャレンジプログラムのドライバーとして、ハイクラス・レーシングから2019/2020シーズンのWEC世界耐久選手権のLMP2クラスに参戦する山下健太。これまでの全5戦を完走し、ドライバーズランキング10位という成績を残している。新型コロナウイルス感染拡大の影響でシリーズは流動的だが、現段階で残り3戦を予定している2019/2020シーズンのWEC、そしてヨーロッパでの生活について話を聞いた。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 

■ジェントルマンドライバーと表彰台を目指す

 山下は2014〜16年に全日本F3選手権を戦い、2016年にチャンピオンを獲得。2017年から全日本スーパーフォーミュラ選手権に、2018年からはスーパーGT GT500クラスに挑戦。2019年はスーパーフォーミュラで初優勝を遂げたほか、スーパーGTでは大嶋和也とともにチャンピオンを獲得。日本のトップドライバーとして、2019/2020シーズンのWECに挑戦を開始した。

 所属するのは2019/2020シーズンからLMP2クラスに初参戦したデンマークのハイクラス・レーシングだが、最高位は第2戦富士の4位と、山下が所属しているにも関わらずまだ表彰台はない。

 山下は「目標は表彰台です」というが、「言いわけをしてはいけないのですが、チームメイトのひとりはブロンズのジェントルマンなので、総合的に順位を狙うのは難しいです」といまだ目標が達成できていない理由を語った。

 チームメイトのひとり、マーク・パターソンはFIAドライバーカテゴライゼーションでブロンズとなる68歳のジェントルマンドライバーだ。LMP2はシルバーまたはブロンズのドライバーを最低1名起用しなければならないが、LMP2上位はシルバーを起用し、ブロンズのドライバーはいない。レースペースがカギとなる耐久レースを戦ううえで不利にも思える。

 ただ、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催された第5戦ローン・スター・ル・マンからタイヤをグッドイヤーからミシュランに変更。さらに担当エンジニアも変更し、結果はクラス7位/総合10位だったものの、チームは次戦に向け手応えを感じたという。

「毎回自分が担当する第1スティントでは、上位勢と変わらないペースで走ることができているので、そこでまわりと戦って、しっかりと自分をアピールできればと思っています。そしてそのうえで、表彰台に乗ることができれば最高ですね」

 上位チームと“同じ土俵”で戦うことは難しいかもしれないが、自らの速さでチームを牽引し、ジェントルマンとともに表彰台に乗るという結果をみせることで、自身の活躍ぶりを感じてほしいと山下。GT3レースに参戦するヨーロッパのトップドライバーなら誰もがこなす“仕事”だけに、目標達成を期待したい。

■ヨーロッパライフ


関連のニュース