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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.04.29 22:04

VLNニュルブルクリンク耐久シリーズ、大型イベント禁止令も6月の開幕を目指す

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ル・マン/WEC | VLNニュルブルクリンク耐久シリーズ、大型イベント禁止令も6月の開幕を目指す

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ドイツでは8月31日まで大規模イベント開催が禁じられているが。ニュルブルクリンクを舞台に争われているVLNニュルブルクリンク耐久シリーズは、6月27日に開幕戦であるVLN1を開催する方向で準備を進めていると発表した。

 VLNの前半戦はニュルブルクリンク24時間レースに向けた準備やライセンス取得に充てられることもあり、9月に延期されたニュルブルクリンク24時間に向け、6月に開幕させたい意向をもっている。

 ただドイツ政府は、新型コロナウイルスの影響により8月31日まで大規模イベント開催を禁じており、VLNがこれに反してどうレースを開催するのかにも注目が集まっている。

 開催を目標とするにあたり、VLN e.V. & Co. oHGのラルフ-ゲラルド・シュルター代表は「クリエイティブな解決策が必要となる」としたうえで、サーキットとともに現在の状況での打開策を探るべく、VLNのマルティン・エクスナーと、ボン大学の公衆衛生学研究所のユルゲン・ゲーベル博士と意見交換を行った。

 このなかでは、新型コロナウイルス感染拡大に対し、どういった対処を行い、どんな条件でVLNを開催できるのか議論がなされ、数日後には研究所の専門家からの意見書がVLN主催者へと提出されるという。

 ニュルブルクリンクでは、ノルドシュライフェに限定して4月30日からツーリスト走行が再開された。チケットはオンラインか専用アプリ上での購入のみとし、1台に乗り込めるのは2名までとしている。ただ現状ではニュルがあるラインランド・プファルツ州の営業自粛令(罰金刑つき)は継続中で、ツーリスト走行に訪れた者に対して、実質的にニュル村や近郊市町村は客室を提供することは禁じられているのが実状で、ツーリスト走行に訪れる際には、日帰りで行けることが条件になりそう。

 またツーリスト走行時にはいつも満室となるニュル近郊のホテルやペンションでは、州や政府の営業許可が下りるまでは客室の提供ができない旨をSNSやホームページで通知をしている。また、近郊の飲食店も基本的に営業を自粛しており、テイクアウトのみの対応をしているところもある。

 ドイツでは依然ロックダウンの状態が続いているが、中小規模の商店が営業を再開し、一部の自動車メーカーの工場が操業を始動するなど、少しずつ段階的に規制が緩和されつつあるが、8月31日までは大型イベントを禁止するは変わっていない。

 プレシーズンテスト時と同様にパドックとグランプリコースの観客席はすべて閉鎖をして無観客状態で開催するにしろ、どのような衛生面のルールが敷かれるのか、果たして開催可能なのか、引き続き注目したいところだ。


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