10月14〜16日、イタリアのムジェロで開催されたカンピオナート・イタリアーノ・グランツーリスモ(イタリアGT)の最終ラウンド。メインのGT3ではアレックス・ザナルディが優勝を飾り大いに話題となったが、カップカー等で争われるスーパーGTカップも、日本人ふたりが絡むチャンピオン争いで盛り上がりをみせ、アントネッリ・モータースポーツから参戦する笠井崇志は優勝&7位という結果を残した。
今季1ラウンドのみ欠場したものの、マッテオ・デシデリとコンビを組みスーパーGTカップに参戦してきた笠井。デシデリはヴィンツェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)のニコラス・コスタとチャンピオンを争っており、コスタのタイトル獲得のために招聘された根本悠生との日本人対決にも注目が集まった。
この最終ラウンドでは、装いも新たにブラックのカラーリングとなったデシデリ/笠井組104号車ウラカン。迎えた予選で笠井は予選1回目を担当。首位と僅差の3番手タイムをマークするも、根本がただひとり1分51秒台に入れポールを獲得。予選2回目は雨の中でデシデリが担当し、同じく3番手につけたものの、コスタがポールを獲得する結果となった。
レース1では3番手からスタートした104号車は、笠井がスタートドライバーを務めたが、前を走る2台のVSR勢が巧みに笠井を抜かせず、レースは膠着し始めてしまう。しかし、そこでチームは急遽作戦を変更。笠井をミニマムでピットに戻すと、デシデリに交代。フルプッシュしたデシデリがマージンを稼ぎだし、見事優勝を飾った。