ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.05.08 00:24
更新日: 2020.05.08 10:19

ACOとIMSAが『LMDh』のテクニカルレギュレーションのドラフト版を発表。2022年導入目指す


ル・マン/WEC | ACOとIMSAが『LMDh』のテクニカルレギュレーションのドラフト版を発表。2022年導入目指す

 ル・マン24時間を運営するACOフランス西部自動車クラブと、北米で開催されているウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップを運営するIMSAは5月7日、将来スポーツカーレースのトップカテゴリーとして導入を予定している『ル・マン・デイトナh(LMDh)』のテクニカルレギュレーションの草案を発表した。すでに先週の時点で、関心があるメーカーとシャシーコンストラクターにリリースされているという。

 スポーツカーレースの将来に向け、ACOとIMSAが作り上げようとしている新たなテクニカルレギュレーションがLMDhだが、これまでACO、IMSA、12以上の自動車メーカーとダラーラ、リジェ、マルチマチック、オレカという指名された4コンストラクターとの間で、数ヶ月以上にわたって規定の草案が作り上げられたという。

 当初1月にデイトナで合同記者会見が行われた後、この草案は3月にセブリングで行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期されていた。しかし、先週の時点でこの草案は『WebEX』というリモートグループプレゼンテーションソフトを使って、関心をもつメーカーとマニュファクチャラーに提案されたという。

 まず、LMDhプラットフォームの概要は下記のとおりだ。

・LMDhはACOとIMSAの共通した車両で、WEC世界耐久選手権とIMSAのどちらでもレースが戦える。
・LMDhは、コストキャップをもつ次世代のLMP2車両と同じ骨格(エンジン、ハイブリッド、ボディワークをのぞく)をもつ。
・LMDhは、4つのシャシーコンストラクターと連携した主要な自動車メーカーだけが公認することができる。
・LMDh車両は次のようなものになる。
メーカーはブランド化したボディワークを作り、スタイリングできる
メーカーブランドのエンジンを使用できる
共通のリヤ駆動シングルハイブリッドシステム
5年間のホモロゲーション

 またLMDhの共通レギュレーションとして、下記の点が定められた。
1030kgの最低重量
内燃機関とハイブリッドシステムから生じるパワーの合計は500kw
同等の空力性能をもつひとつのボディワークパッケージ
単一タイヤサプライヤー(ミシュラン)
LMDhとLMH(ル・マン・ハイパーカー)の全体的な性能を調整する性能調整

 今後LMDhはル・マン24時間を中心としたWECでLMHと同様のパフォーマンスを示すよう規定が定められ、一方でIMSAでもLMH参加を受け入れていくという。LMDh車両の導入はACO、IMSAとも2022年シーズンを目標としているものの、新型コロナウイルスの影響を考慮し、メーカー、マニュファクチャラー、サプライヤー等と今後時期については検討していくとしている。また、最終的なレギュレーションは2020年9月に延期されたル・マン24時間の直前にリリースされる予定だ。

「WECとIMSAの間で、車両に手を加える必要がなくなる。多くのメーカーの夢がついに実現した。LMDhとLMHは、耐久レースのトップカテゴリーを具現化することになる。これは歴史的なもので、我々の将来に向けて決定的な瞬間だ」と語るのは、ACOのピエール・フィヨン会長。

 また、IMSAのジョン・ドゥーナン代表は「LMDhは、IMSAで成功したDPiに続く論理的で適切な次のステップだ。LMDhはDPiの成功を支えた多くの要素を保つが、新たな技術の採用とACOとの規定の統一により、多くのメーカーが将来に参加するための扉を開く。IMSAの技術チームが規定を作るためにACOのチームと果たした役割を誇りに思う」と語った。

2020デイトナ24時間レース スタートシーン
2020デイトナ24時間レース スタートシーン


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