IMSA国際モータースポーツ協会は5月15日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響をうけてレースイベントが中断されているウェザーテック・スポーツカー選手権の改訂版2020年カレンダーを発表。7月4日のデイトナ・ラウンドで北米スポーツカーシリーズがレースに戻る計画を明らかにした。
1月末に行われたデイトナ24時間で開幕した2020年のウェザーテック・スポーツカー選手権は、新型コロナの感染拡大によってその後のセブリング、ロングビーチ、ミド・オハイオが予定どおりに開催できず。この内、ロングビーチについては初開催から45年で初めての中止に追い込まれている。
シリーズを運営するIMSAは、これらの変更をうけて今年3月に改訂版スケジュールを発表し5月30日のデトロイト戦でレースを再開させるとしていた。しかし、4月に入ると同ラウンドの中止がアナウンスされ、北米シリーズはふたたびスケジュールを調整する必要に迫られた。
そんななか15日に発表された新しい2020年スケジュールでは、今季2度目となるデイトナでのイベントが“シリーズ再開ラウンド”として7月4日に行われることが決定。また、2週間後の7月18日には第3戦セブリングが開催されることになった。
この2レースはともに無観客での開催となり、レースフォーマットは“スプリント”に分類される2時間40分に。さらに開催日程も2日間に短縮されている。
第4戦ロード・アメリカ以降は従来のカレンダーに沿った予定が続くが、10月4日にワトキンスグレンでの6時間レースが追加されたほか、ロード・アトランタでの『プチ・ル・マン』とセブリング12時間との間の10月31日にライムロック・パークが新たに組み込まれた。
なお、その一方でカナダのモスポート・パークは2020年シーズンから外れることになっている。
「IMSAは我々と協力して素晴らしいイベントの改訂スケジュールを作成してくれたプロモーターパートナーに感謝している」と語るのは、IMSAのジョン・ドゥーナン代表。
「3月以降の最優先課題は、できるだけ安全かつ迅速にレースに復帰することだった。今回発表した改訂スケジュールはそれを示したものだ」
「私たちはIMSAの利害関係者の忍耐と協力、そして意見に感謝している。私たちは皆、この夏にふたたびレースに参加し、シリーズのファンのために素晴らしいレースをすることをとても楽しみにしている」
■IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権 2020年改訂スケジュール(5月15日版)
Round | Date | Circuit | Format | Class |
---|---|---|---|---|
1 | 1月25~26日 | デイトナ | 24時間 | DPi, LMP2, GTLM, GTD |
2 | 7月3~4日 | デイトナ | 2時間40分 | DPi, GTLM, GTD |
3 | 7月17~18日 | セブリング | 2時間40分 | DPi, LMP2, GTLM, GTD |
4 | 7月31日~8月2日 | ロード・アメリカ | 2時間40分 | DPi, LMP2, GTLM, GTD |
5 | 8月21~23日 | バージニア | 2時間40分 | GTLM, GTD |
6 | 9月4~6日 | ラグナ・セカ | 2時間40分 | DPi, LMP2, GTLM, GTD |
7 | 9月25~27日 | ミド・オハイオ | 2時間40分 | DPi, GTLM, GTD |
8 | 10月1~4日 | ワトキンスグレン | 6時間 | DPi, LMP2, GTLM, GTD |
9 | 10月14~17日 | ロード・アトランタ | 10時間 | DPi, LMP2, GTLM, GTD |
10 | 10月30~31日 | ライムロック・パーク | 2時間40分 | GTLM, GTD |
11 | 11月11~14日 | セブリング | 12時間 | DPi, LMP2, GTLM, GTD |