Midori Ikenouchi

 ドイツで開催されているADAC GTマスターズを主戦場とし、ヨーロッパ各地のGT3レースに参戦しているクース・チーム75ベルンハルトが、2020年は新型コロナウイルスの影響で10月に延期されたインターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦トタル・スパ24時間へのエントリーを取り消すことになった。

 長年ポルシェのワークスドライバーとして活躍し、2017年のル・マン24時間ではポルシェ919ハイブリッドで総合優勝を飾ったほか、ニュルブルクリンク24時間では歴代最多勝を誇るティモ・ベルンハルトが立ち上げたクース・チーム75ベルンハルト。ベルンハルトは家族で運営するチームの監督と経営者として、ポルシェ911 GT3 RでのGT3活動、さらにケイマンGT4、そしてカートの3カテゴリで後進の育成と指導に専念している。

 チームは2017年からスパ24時間に挑戦しており、2018年と19年にはベルンハルト自身もポルシェワークスドライバーらとともにステアリングを握った。今季も同様にスパ24時間にエントリーしていたが、スパの前週はADAC GTマスターズのレッドブルリンク、スパの翌週には同シリーズのザントフールト戦が控えており、非常にタイトなスケジュールのなかでマシンや機材の整備を行い、すぐに長距離移動をしなくてはならないとあり、苦渋の選択を下したという。

「新しく発表されたレースカレンダーでは、スパ24時間がADAC GTマスターズの2戦に挟まれる形で開催されるため、キャパシティの関係でスパを断念せざるを得ないと判断したんだ」とベルンハルトはコメントした。

「昨年まではADAC GTマスターズの夏休み中にスパ24時間が開催されていたこともあり、余裕をもって準備ができていたんだけどね。今年は新型コロナウイルスの影響でレーススケジュールがタイト過ぎる」

 クース・チーム75ベルンハルトは今季ADAC GTマスターズを中心に戦うことになるが、同チームのほかにもADAC GTマスターズ参戦チームのなかには、同様の問題を抱えるチームが出てきそうだ。

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