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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.08.07 18:05
更新日: 2020.08.07 18:30

WEC:トヨタ、半年ぶりのシーズン再開となるスパでローダウンフォース仕様を初投入へ

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ル・マン/WEC | WEC:トヨタ、半年ぶりのシーズン再開となるスパでローダウンフォース仕様を初投入へ

 WEC世界耐久選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、8月13〜15日にベルギーのスパ・フランコルシャンで行なわれる2019/2020年シーズン第6戦『スパ・フランコルシャン6時間』レースで、4年連続となる勝利を狙う。

 WECの2019/20年シーズンは、当初予定されていたサンパウロ・ラウンドの代替戦となる2月の第5戦オースティン(COTA:サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)を最後にシーズンが中断。3月に予定されていたセブリング1000マイルがキャンセルとなり、本来4月に予定されていたスパ戦も8月へと延期されていた。

 今回のスパ6時間レースは新型コロナウイルス対策のため無観客で開催されることになるが、サーキットのスパ・フランコルシャンはTOYOTA GAZOO Racing WECチームの本拠地であるドイツ・ケルンから約120kmとほど近く、トヨタにとっては富士スピードウェイに次ぐ“ホームレース”となる。

 トヨタは現在、スパで3年連続の勝利を挙げており、今回のレースでは4年連続の勝利を目指し、2台のトヨタTS050ハイブリッドを投入する。

 LMPのドライバーズタイトル争いは激しさを増しており、選手権をリードするトヨタ7号車マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組からわずか5ポイントの差で、トヨタ8号車のセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組が続いている。

 変更されたカレンダーでは9月に第7戦のル・マン24時間が予定されており、“ル・マン前哨戦”というスパの位置づけは変わらない。トヨタは例年と同じく、ル・マンで使用する予定のローダウンフォース(ロードラッグ)仕様の空力を今季初めて、スパで投入する。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれた2019-2020シーズン第5戦ではサクセスハンディキャップが重くのしかかり、ノンハイブリッドのプライベーター勢の後塵を拝した。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれた2019-2020シーズン第5戦ではサクセスハンディキャップが重くのしかかり、ノンハイブリッドのプライベーター勢の後塵を拝した。

 エンジニアとドライバーたちは、レースのない期間にも戦いの感覚を維持するため、本来であればル・マン24時間レースが行なわれていた週末に、バーチャル・ル・マン24時間レースに参戦。ドライバー=エンジニア間の協力関係の感覚を取り戻せたという。

 また、7月上旬には南仏のポールリカールにおいて3日間のテストも実施し、WECのレース再開、そしてシリーズ最大のイベントであるル・マン24時間レースに備えてきた。

 なおスパ6時間レースでは走行初日となる13日のセッションを、フォーミュラEベルリンに参戦するブエミが欠場。8号車は一貴とハートレーがドライブする。

■「サクセスハンデを乗り越えるのは容易ではない」と小林可夢偉


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