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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.08.15 00:20
更新日: 2020.08.15 00:24

WECスパFP2&FP3:引き続きレベリオンが好調。新型コロナ感染により1チームが撤退

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ル・マン/WEC | WECスパFP2&FP3:引き続きレベリオンが好調。新型コロナ感染により1チームが撤退

 WEC世界耐久選手権は8月14日、ベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットで、2019/20年シーズン第6戦スパ・フランコルシャン6時間レースのフリープラクティス2回目と3回目のセッションが行なわれた。いずれもレベリオン・レーシングの1号車レベリオンR13・ギブソン(ブルーノ・セナ/グスタボ・メネゼス/ノルマン・ナト組)がトップタイムをマークしている(FP2およびFP3のリザルトはこちら)。

 週の始めの検査で新型コロナウイルス陽性が疑われたジャッキー・チェン・DCレーシングのガブリエル・オーブリは、WECによって手配された2回目の検査でも陽性反応を示した。オーブリに代わり、ライアン・カレンが37号車オレカ07・ギブソンのドライバーとして起用されている。

 また、前週スパで行なわれたELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズにおけるオーブリの所属チームであるLMP2のアルガルベ・プロ・レーシングのスタッフ3名の検査結果も陽性と判明したため、ジョン・ファーブ/サイモン・トラマー/ジョン・ランカスターという陣容でスパ戦に挑む予定だった同チームは、レースから撤退している。

ガブリエル・オーブリの新型コロナウイルス陽性反応により、イギリス人ドライバーのライアン・カレンを急遽起用したLMP2クラスのジャッキー・チェン・DCレーシング37号車。
ガブリエル・オーブリの新型コロナウイルス陽性反応により、イギリス人ドライバーのライアン・カレンを急遽起用したLMP2クラスのジャッキー・チェン・DCレーシング37号車。

 現地時間朝9時30分から90分間行なわれたFP2はドライ、気温20度・路温28度というコンディションでスタートした。

 開始早々、TOYOTA GAZOO Racingの8号車TS050ハイブリッドを駆るブレンドン・ハートレーがFP1での8号車のベストタイムを2秒以上縮める2分01秒438をマークするが、すぐに1号車のナトがベストタイムを更新する。

 さらにその10分後にはナトからステアリングを引き継いだメネゼスが2分00秒878にまでタイムを詰め、これがこのセッションのベストタイムとなった。2番手はトヨタ8号車で、7号車がこれに続いた。

 総合3番手には、LMP2クラスのシグナテック・アルピーヌ・エルフ36号車(アルピーヌA470・ギブソン)のトマ・ローラン/アンドレ・ネグラオ/ピエール・ラゲ組が飛び込み、FP1で総合2番手だったLMP1のバイコレス・レーシング・チームの4号車ENSO CLM P1/01・ギブソンは総合4番手となっている。

 現地時間14時からのFP3は気温24度・路温39度のドライコンディションで60分間のセッションが始まった。

 開始直後からトヨタの2台がともに2分00秒へ入れるが、好調を維持するレベリオン1号車がまたしてもトヨタを上回って1分59秒台へ突入。メネゼスが1分59秒605をマークする。

 セッションは30分を過ぎたところで、スタブローの外側の排水溝カバーが緩んだために赤旗となり、そのまま終了となった。

 結局このセッションもレベリオン1号車が首位で終え、トヨタが7号車、8号車の順で続くことに。トヨタ勢にとっては依然、サクセス・ハンデキャップが厳しい状態となっているようだ。

FP2で2番手、FP3で3番手となったセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組の8号車TS050ハイブリッド。
FP2で2番手、FP3で3番手となったセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組の8号車TS050ハイブリッド。

 LMP2クラスではレーシング・チーム・ネーデルランドの29号車オレカ07・ギブソンがFP3のクラストップを奪った。

 山下健太が所属するハイクラス・レーシング33号車オレカはFP2をLMP2クラス5位、FP3をクラス7位で終えている。

山下健太が乗り込むハイクラス・レーシング33号車。
山下健太が乗り込むハイクラス・レーシング33号車。

 LMGTEプロクラスでは、アストンマーティン・レーシングの97号車アストンマーティン・バンテージAMR(アレックス・リン/マキシム・マルタン組)がFP2でのトップに。FP3ではそのタイムをわずかに上回ったポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSR(マイケル・クリステンセン/ケビン・エストーレ組)がクラストップを奪った。

 LMGTEアマクラスはチーム・プロジェクト1の56号車ポルシェ911 RSRがFP2のトップタイムを記録。FP3ではAFコルセ83号車フェラーリ488 GTE Evoが2分16秒833で首位となっている。

 公式予選は現地時間14日18時(日本時間15日午前1時)より行なわれる。

FP2でLMGTEプロクラスのトップタイムをマークした97号車アストンマーティン・バンテージAMR。
FP2でLMGTEプロクラスのトップタイムをマークした97号車アストンマーティン・バンテージAMR。


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