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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.08.26 21:54
更新日: 2020.08.26 22:17

ル・マン24時間:CARGUY RACINGの関口雄飛起用は現段階で不透明か。外国人起用も

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ル・マン/WEC | ル・マン24時間:CARGUY RACINGの関口雄飛起用は現段階で不透明か。外国人起用も

 8月25日、ル・マン24時間耐久レースを主催するACOフランス西部自動車クラブは、9月19〜20日に開催される第88回ル・マン24時間の暫定エントリーリストを更新したが、このなかでLM-GTE Amクラスにフェラーリ488 GTEで参戦するCARGUY RACINGには、新たに関口雄飛の名が記された。ただ、現段階で参戦が確定したものではなく、まだまだ状況は不透明のようだ。

 2019年に初めてル・マン24時間に挑んだCARGUY RACINGは、AFコルセからの打診を受け、WECに参戦していたMR RACINGの枠を使って2年目のル・マンに参戦する。8月12日に発表された参戦体制のなかでは、チームを率いる木村武史とケイ・コッツォリーノがドライバーとして記されたが、3人目のドライバーについては記載がなかった。

 そんななか、8月25日に発表されたリストには木村とコッツォリーノに加え、全日本スーパーフォーミュラ選手権やスーパーGTで活躍する関口雄飛の名が記された。切れ味鋭い速さを誇る関口の参戦は、ファンにとっても楽しみではあるが、CARGUY RACINGによればまだ関口の参戦が確定したわけではないという。

 その最大の障壁となっているのは、やはり新型コロナウイルスの影響による渡航制限だ。今季のル・マン24時間は新型コロナウイルスの影響で9月の開催となっているが、前週にはツインリンクもてぎでスーパーGT第4戦が、ル・マンの翌週にはスーパーフォーミュラ第2戦岡山が開催される。

 当然、フランスをレース当日の深夜に出ても日本に帰国できるのはレースウイークの月曜。現時点では帰国後14日間の隔離が必要で、8月29〜30日に開催される第1戦もてぎでも、WECスパに参戦した3人のドライバーが、サーキット内でレースに出場しながら自主的な隔離状態を作る必要があるなど障壁は多い。さらに言えば、10月3〜4日のスーパーGT第5戦富士も影響がある可能性は否めない。

 CARGUY RACINGによれば、チームは今季のル・マン参戦へ向け、オールジャパンでの体制を構築するべく、関口にオファーを行い、これを踏まえてACOへドライバーの申請を出した。とはいえ、関口はあくまでスーパーフォーミュラとスーパーGTの活動が最優先であり、現段階ではまだ9月以降の渡航制限がどうなるのかも含め、まだ最終的な決断はできない不透明な状況だという。

 一方で、この時点でエントリーリストに『TBC(To Be Confirmed=確認中)』の記載を依頼すると、非常に高額な罰金が主催者から科せられるという。チームでは、この数日の間に関口の参戦が実現する可能性にかけてリストを申請してあるのだとか。

 とはいえ、現状では渡航に関する条件はまだまだ不透明だ。近々デッドラインが来るはずだが、スーパーフォーミュラ参戦に支障が出るような場合には、関口に代わり外国人ドライバーを起用することになるという。

ル・マン24時間に挑むCARGUY Racingのフェラーリ488 GTE
ル・マン24時間に挑むCARGUY Racingのフェラーリ488 GTE


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