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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.09.18 06:00
更新日: 2020.09.18 06:17

WEC:トヨタ、初日の予選を1-2で終え、『ハイパーポール』へ

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ル・マン/WEC | WEC:トヨタ、初日の予選を1-2で終え、『ハイパーポール』へ

 9月17日、WEC世界耐久選手権の第7戦、第88回ル・マン24時間レースが幕を開け、TOYOTA GAZOO Racingの2台のトヨタTS050ハイブリッドは、初日の予選で7号車の小林可夢偉が最速タイムとなる3分17秒089を記録。8号車の中嶋一貴が2番手に続き、ル・マン3連覇へ向けて順調なスタートを切った。

 走行初日となった17日のル・マンは、現地時間午前10時からの2回の練習走行に続き、18日に行われる『ハイパーポール』への進出権を賭けた予選が行われる忙しい一日となった。

 新型コロナウイルスの影響を受けた2020年のル・マンは、これまでレースの2週間前に行われてきたテストデーが実施されず、レースカーがサルト・サーキットを走るのは2019年6月以来となり、最新のローダウンフォース仕様のトヨタTS050ハイブリッドでル・マンを走るのは17日が初めての機会となった。

 チームは現地時間午前10時から3時間にわたる公式練習セッションの時間を使って、ローダウンフォース仕様の空力特性を分析し、ミュルサンヌストレート、ポルシェコーナーなどでのダウンフォースの妥協点を見出すべくセットアップの最適化作業を続ける。

 それぞれの走行セッションの間に設けられたインターバルが短く、ドライバーやチームメンバーは、ミスやトラブルの許されないプレッシャーとも戦わなくてはならない難しい状況のなか、公式練習1回目は大きな問題なく終わり、中嶋が8号車でマークした3分21秒656が最速タイム。そして7号車の可夢偉が0.334秒差のタイムを記録し、総合2番手となった。

 60分間のインターバルを経て、行われた3時間の公式練習2回目で、チームは更なるセットアップを進め、タイヤパフォーマンスの分析や、メカニカル及びハイブリッドのセッティングを続けた。公式練習2回目はLMP2車両のアクシデントにより2度の赤旗中断を余儀なくされたが、8号車がセバスチャン・ブエミにより再びトップタイムをマーク。7号車はマイク・コンウェイが0.892秒差の2番手で続いた。

 合計6時間となる2回の練習走行セッションを経て、トヨタTS050ハイブリッド2台は合計127周、1730kmを走破。チームは、気温が29度に達する暑い一日となるなか、予選へ向けた準備を進める。

 7号車はル・マンで2017年にコースレコードを記録している可夢偉、8号車は2度のポールポジションを獲得している中嶋が、最初の予選のアタックを開始。中嶋はセクター1とセクター2では最速ペースを記録するも、セクター3で逆転した可夢偉が総合トップタイムとなる3分17秒089を記録。中嶋は0.247秒遅れの2番手につけた。

 その後、全てのドライバーが予選セッション中にアタックを敢行したが、新品タイヤと少な目の燃料で最初にアタックした可夢偉と中嶋のタイムを更新することはできず、予選は7号車がトップ、8号車が2番手となり、8号車から4.262秒遅れの1号車レベリオンR13・ギブソンが3番手で続いた。

 予選後の現地時間20時からは4時間にわたるフリー走行3回目(夜間走行セッション)が行われ、翌18日(金)11時30分(日本時間18時30分)からは、予選で各クラス上位6台に入った車両が決勝のポールポジション獲得を競う『ハイパーポール』が行われる。

8号車トヨタTS050ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー)
8号車トヨタTS050ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー)

 

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