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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.09.18 20:05
更新日: 2020.09.18 21:14

レベリオンとの接戦を制した可夢偉がPPを獲得。山下健太はクラス4番手/ル・マン24時間ハイパーポール

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ル・マン/WEC | レベリオンとの接戦を制した可夢偉がPPを獲得。山下健太はクラス4番手/ル・マン24時間ハイパーポール

 第88回ル・マン24時間レースは9月18日金曜日、各クラス上位6台の決勝スターティンググリッドを決める予選2ステージ目『ハイパーポール』のセッションが行なわれ、トヨタGAZOO Racing7号車TS050ハイブリッドの小林可夢偉がLMP1クラスのポールポジションを奪った。

 前日、木曜に行なわれた45分間の予選で各クラス6番手までに入ったマシンにより、現地時間金曜11時30分から30分間で行なわれたハイパーポール。今回初となるこの試みは2019年末に概要が発表されており、新型コロナウイルスの影響によるスケジュール変更は影響していない。

 LMP1クラスは今回5台しかエントリーがないため、全車がハイパーポールに進出。これに加えLMP2、LMGTEプロ、LMGTEアマの各クラスから予選上位6台が出走し、計23台のマシンがセッションに参加を許された。

 日本勢では、残念ながら山中信哉の乗り込むLMP2のユーラシア・モータースポーツ35号車リジェJSP217・ギブソン、そしてLMGTEアマクラスのMRレーシング(CARGUY RACING)70号車フェラーリ488 GTE Evoは、ハイパーポール進出を逃している。

 セッション開始時は、気温21度・路面温度29度のドライコンディション。木曜の予選時よりも、だいぶ涼しい。このハイパーポールでは8本(2セット)のタイヤが使用できる。

 LMP1クラスの7号車トヨタTS050ハイブリッドは小林可夢偉が、8号車は中嶋一貴がステアリングを握る。木曜の予選冒頭と同じく、トヨタは日本人ふたりにハイパーポールのアタックを任せた。

 LMP1ではこのほか、レベリオン・レーシングの1号車レベリオンR13がグスタボ・メネゼス、同じく3号車はルイス・デレトラズ、バイコレス・レーシングチームの4号車ENSO CLM P1/01・ギブソンはトム・ディルマンがアタックを担当する。

 前日の予選でLMP2クラス6番手とギリギリでハイパーポール進出を果たしたハイクラス・レーシング33号車オレカ07・ギブソンの山下健太も、クラスPP獲得を目指しコースインしていく。

 トヨタの2台は計測1周目、一貴が3分17秒424を記録する一方、可夢偉は3分15秒920でトップに立つ。

 トヨタの2台はクーリングラップを挟んでもう1周アタックを行なうが、なんとその間にレベリオン1号車のメネゼスが可夢偉のタイムを上回る3分15秒822をマーク!

 次のアタックで一貴は16秒台に入れるものの、レベリオンを上回ることができない。一方の可夢偉はここで15秒267をたたき出し、メネゼスを逆転。再びトップに躍り出た。

 トヨタの2台はピットに向かい、タイヤを交換。残り12分ほどのところで一貴がコースに戻っていく。

 残り5分のところで再びコースインした可夢偉は、さらなるタイム短縮、そして自らのラップレコード更新を目指してアタック。しかしこのラップでトラックリミット違反があり、レースコントロールからのアナウンスを受けてアタックを止め、ピットへとマシンを戻した。

 タイム更新はならなかったものの、可夢偉のポールポジションが確定。2番手にはレベリオン1号車のメネゼスが続き、一貴の7号車TS050ハイブリッドは3番手となった。

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