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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.11.04 12:42
更新日: 2020.11.04 12:50

WEC:プジョー、2022年投入のル・マン・ハイパーカーにDSのEV技術を活用へ

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ル・マン/WEC | WEC:プジョー、2022年投入のル・マン・ハイパーカーにDSのEV技術を活用へ

 2022年のWEC世界耐久選手権に新規定のLMHル・マン・ハイパーカーを投入して参戦することを発表しているプジョー。同社の上級スタッフは、DSオートモビルの電気モーター技術部門を含むグループPSA内の専門知識をプジョーの次期スポーツカープログラムに活用すると述べた。

 今年9月にLMHプラットフォームに準じたレースカーを製造することをアナウンスしたフランスのメーカーは、2022年シーズンのWECでデビューすることになる新しいプロトタイプカーのパワートレイン開発に着手している。

 プジョー・ブランドのジャン-フィリップ・インパラートCEOは、ABBフォーミュラE選手権に参戦し、2シーズン連続でダブルタイトルを獲得したDSテチーターのエンジニアを含め、グループ内すべての部門がWECプログラムに関連していると説明した。

「全員がそれぞれの経験をブランドにもたらしている」とインパラート氏はSportscar365に語った。

「PSAにはモータースポーツのコアとなる部門があり、それぞれをサポートしている」

「現在、DSのメンバーは電動化プログラムに取り組んでいる。WRC世界ラリー選手権から来たエンジニアの中には『908』のプログラムに関わっていた者もいるんだ」

「興味深いのは、チーム全体がグローバルなオペレーション経験のなかで進んでいることだ。私たちは全員がひとつのチームとしてプッシュしている」

「我々プジョーは重大なプログラムを始めた。それは3、4年後にはパフォーマンスと耐久性を中心にしたものになるだろう」

プジョーは、トヨタの新しいLMHに似た四輪駆動のパワートレインを採用し、最大出力200kWのフロントアクスルマウント電気モーターを使用することを確認した以外に、このクルマの技術的な詳細をまだ明らかにしていない。

 プジョースポールのWECテクニカルディレクターを務めるオリビエ・ジャンソニーは次のように付け加えた。

「我々はフォーミュラEを含むPSA内の他のプログラムで得た知識と経験を持っているため、LMHのリソースや開発の量を恐れることはない」

「我々が最適化しなければならないのは、PSAモータースポーツ内の他のレースプログラムとの相乗効果をどれだけ生み出せるかということだ」

「さまざまなプログラムに取り組んでいる人々を集めることができる。人であれ、IP(知的財産)であれ、経験であれ、何であれ、すでに何らかの移転が行われている」

「これは私たちがすでに実施していることであり、重要なことのひとつだ。非常に重要で前向きなポイントだよ」

「仕事の一部には技術的なこともあったが、この課題(ル・マン・ハイパーカー開発)に取り組むことができる組織を設立することも非常に大きな役割を果たした」

「私たちは、PSAモータースポーツ部門の人間だけでなく、PSAグループ内の他の部署からもスタッフを集め始めた。パワートレインのチーフエンジニアは、プジョー908の元エンジン部門マネージャーだ」

2シーズン連続でABBフォーミュラE選手権のダブルタイトルを獲得したDSテチーター
2シーズン連続でABBフォーミュラE選手権のダブルタイトルを獲得したDSテチーター

■次のページへ:LMH規則は「まったく新しい」アプローチを提供する


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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