IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するトップチームのひとつ、ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)は11月23日、アキュラARX-05を用いてDPiクラスに挑む2021年シーズンのドライバーラインアップを発表。その中でチーム復帰となるリッキー・テイラーと、新加入のフィリペ・アルバカーキがレギュラードライバーとしてフルシーズンエントリーされることが明らかになった。
アメリカン・スポーツカーレース界の“レジェンド”ウェイン・テイラーが率いるWTRは、北米スポーツカーシリーズにDPiクラスが誕生した2017年からキャデラック陣営の一角としてコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rを走らせ、過去4年間でシリーズチャンピオン1回、デイトナ24時間で連覇を含む計3回優勝するなどの成績を残す強豪チームだ。
2021年シーズンに向けてはキャデラックからアキュラに使用マシンをスイッチすることをアナウンス済み。メインスポンサーであるコニカミノルタの支援を受け、10号車コニカミノルタ・アキュラARX-05をシーズン全ラウンドで走らせる。
そんなWTRは23日、マシンに搭乗するレギュラードライバー2名と、6時間以上の耐久レースでチームに加わる助っ人ドライバー2名の計4名を発表した。
フルシーズンを戦うレギュラードライバーのひとりは、ウェイン・テイラーの子息であり2017年までWTRで活躍した後、直近3年間はアキュラ・チーム・ペンスキーのドライバーを務めていたリッキー・テイラー。2020年にチャンピオンを獲得した彼はふたたび父のチームでレースを戦っていくことになる。
テイラーのチームメイトとなるのはELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの2020年王者にしてWEC世界耐久選手権のLMP2チャンピオン、ル・マン24時間クラスウイナーであるアルバカーキだ。
IMSAでもデイトナ24時間での勝利を含む通算6勝を挙げている経験豊富なベテランは、「この新しいプロジェクトに参加することができ本当に満足している。僕のモチベーションはこれ以上ないほど高い状態だ。チームメイトに関しては、より良いメンバーを選ぶのは難しいと思う」と語った。