GT3カーで争われるGTワールドチャレンジ・アジアを運営するSROモータースポーツ・グループは12月10日、2021年のシリーズのカレンダーについて、暫定の改定版カレンダーを発表した。全6レースを予定しながら、新型コロナウイルスの影響による渡航制限にも対応するカレンダーが設定されている。日本では、新たに8月にツインリンクもてぎでレースが開催されることになった。
ブランパンGTチャレンジ・アジア時代からアジアの多くのエントラントが集まり、ハイレベルなレースが展開されてきたGTワールドチャレンジ・アジア。2020年は新型コロナウイルスの影響によりシリーズを開催することができなかったが、10月に2021年の開催を目指しカレンダーを発表。さらに12月10日、その改定版が発表された。
当初、5月にプレシーズンテストが行われる予定となっていたが、これが早められ4月にマレーシアのセパン・サーキットでプレシーズンテストを開催。5月29〜30日にセパンで第1戦を、さらに6月19〜20日に第2戦を予定する。ただ、例年より1ヶ月遅いスタートとなっており、もし仮に5月までアジア全域に渡航制限が残る場合、必要とあらばさらなる開幕延期も予定し、第2戦からのスタートも検討しているという。また、開幕2戦を同じコースで開催することで、ロジスティクスの負担も軽減している。
第3戦に予定されるのは、7月のタイのチャン・インターナショナル・サーキット。さらに、8月7〜8日にはツインリンクもてぎでカレンダーが設定された。このスケジュールにともない、8月21〜22日の鈴鹿10時間に参戦するチームはロジスティクス面の負担が少なくなる。
終盤2戦は中国での開催で、9月に上海、10月にズーハイで行われる。このカレンダーのまま進めば、11月にマカオグランプリ内で開催されるFIA GTワールドカップにもそのまま参加できるカレンダーが設定された。
また2021年から、新たに『GTスプリント・アジア』がセパンとズーハイで開催されることになった。1名のドライバー、ピットストップなしの40分レースという設定で、GT2、現行もしくは旧式のGT3車両、GTC、GT4の参戦が可能になるという。
GTワールドチャレンジ・アジア 2021年暫定版カレンダー
Round | Date | Circuit | Distance/Other |
---|---|---|---|
Test | 4月 | セパン・インターナショナル・サーキット | オプショナル・オフィシャルテスト |
1 | 5月29〜30日 | セパン・インターナショナル・サーキット | 2×1時間レース |
2 | 5月19〜20日 | セパン・インターナショナル・サーキット | 2×1時間レース |
3 | 7月3〜4日 | チャン・インターナショナル・サーキット | 2×1時間レース |
4 | 8月7〜8日 | ツインリンクもてぎ | 2×1時間レース |
NC | 8月21〜22日 | 鈴鹿サーキット | 鈴鹿10時間 |
5 | 9月11〜12日 | 上海国際サーキット | 2×1時間レース |
6 | 10月16〜17日 | ズーハイ | 2×1時間レース |
NC | 11月 | マカオグランプリ | GTWC |