12月8〜9日、フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦する複数チームによるプライベート・テストが行なわれた。
1月のデイトナ24時間レースにアクション・エクスプレス・レーシングの2台目として参戦する48号車キャデラックDPi-V.Rも、ジミー・ジョンソン/シモン・パジェノー/マイク・ロッケンフェラーの手により走行。小林可夢偉は欠席となった。
NASCARの最高峰カップ・シリーズで7度のシリーズチャンピオンに輝き、2020年限りでNASCARから引退するジョンソンは、2011年のデイトナ24時間レースでGAINSCO / Bob StallingsRacingのライリー・シボレーDPをドライブして以来、10年ぶりのスポーツカー復帰となる。
テスト2日目の水曜日、ジョンソンは記者団を前に「久しぶりだね」と語った。
「前回、僕がデイトナ24時間に参戦したときから、この車は2世代にわたって進化してきた」
「このDPiマシンでは、グランダム(DP=デイトナ・プロトタイプ)より1周が8〜10秒も速くなっている。ダウンフォースも多く、スピードもあって、運転するのが楽しい車だね」
「とても感銘を受けたよ。インディカーと比較するとパワーは少し劣るが、ブレーキングとコーナーナリングスピードはインディカーに近い。これは驚きだったね」
モータースポーツ界の4人のスタードライバーをまとめる契約は、ジョンソンから始まっていた。ジョンソンいわく、彼はもともとフルシーズンエントリーするウェーレン・エンジニアリングのキャデラック31号車の追加ドライバーとして指名されたのだという。
しかしそれはすぐにゼッケン48番での2台目のエントリーへと変更され、ジョンソンのNASCARでのスポンサーであるアリーと、ヘンドリック・モータースポーツのサポートを受けることになった。
「(リック・)ヘンドリックとアリー、そしてジム・フランスが(4人のドライバーの契約を)まとめたんだ」とジョンソン。
「彼ら(ヘンドリック・モータースポーツ)のこれまでの成功があって、契約可能なドライバーがいるならば、1枚のリストに記載されたドライバーから、速い4人を選ぶことだってできるだろう」
「だが彼らは、我々ドライバー全員がどのように調和するかについて、とても時間をかけ、順序立てて、選定作業をしていたよ」
「もちろん、最終リストに載るためにはすべての基準を満たしている必要がある。彼らは大いなる意図をもって、我々4人のドライバーを選んだんだ」
「可能性というものを感じるね。勝利を争うチャンスが、本当にあると思う」