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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.01.22 16:49
更新日: 2021.12.20 16:08

「24時間・週7日」で進めたアキュラDPiへの鞍替え。WTRの“忙しすぎるオフ”/IMSA

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ル・マン/WEC | 「24時間・週7日」で進めたアキュラDPiへの鞍替え。WTRの“忙しすぎるオフ”/IMSA

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiクラスに参戦するウェイン・テイラー・レーシング(WTR)は、昨年までのキャデラックDPiから、2021年はアキュラDPiへとマシンをスイッチする。チームオーナーのウェイン・テイラーは、11月にアキュラARX-05シャシーを受け取ってから2021年1月の開幕戦デイトナ24時間レースに備えることは、非常に大変な作業だったと語る。

 キャデラックDPi-V.Rを4シーズンにわたって走らせてきたWTR。チームはデイトナ24時間レース前の公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』の開催週に入った1月19日火曜日にデイトナ・インターナショナル・レースウェイでテストに臨み、リッキー・テイラー、フィリペ・アルバカーキ、アレクサンダー・ロッシ、エリオ・カストロネベスの手によって、よやくアキュラDPiでのトラックデビューを果たした。

 テイラーによると、チームによるこのオフの準備は、チーム・ペンスキーから受け取った2台のシャシーをリビルドする作業と同時に、新たな1台を組み上げるというものだったという。

「IMSAがロア・テストを1月初旬から(デイトナ24時間の)レース前週に変更してくれたのは、本当にラッキーだった。準備ができていなかったからね」とテイラー。

「(2020年最終戦の)セブリング後に2台の車を受け取ったが、その2台はもう寿命が尽きていた。基本的に、それらに装着されていたものは使うことができなかったんだ」

「そこで我々は2台の新車をオーダーした。同時に、すでに手元にあった2台のうち1台に新たなコンポーネントを取り付けていき、その後(完全な新車を)もう1台を組み上げることになった」

「時間が必要だと感じたので、(年内の)テストには行かなかった。スタッフは文字どおり24時間・週7日働いており、本当に、ものすごく疲れ切っていたんだ」

「火曜日にセブリングで走り、アレックス、エリオ、リッキー、フィリペをマシンに乗せた。問題はなかったようだ」

「ある夜、トラックの裏側で作業していたしていた我々のチーフエンジニアは、ふと時計を見ると午前3時だったそうだ。彼はトレーラーの中で寝ることにしたんだ」

「クルマやその他のものを作り上げるだけでなく、クルマを学ぶ必要もあるため、これは準備がもっとも難しいレースだ。ピットストップやドライバー交替を素早く行なう方法など、さまざまなことを学ぶ必要がある」

「このような素晴らしい仕事をしてくれたすべてのスタッフに、敬意を表したい」

■次のページへ:「ロア・テストが非常に重要」とアレキサンダー・ロッシ


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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