3月19日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間レースの公式予選がセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われ、ピポ・デラーニ駆るウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.R(フェリペ・ナッセ/マイク・コンウェイ/デラーニ組)がポールポジションを獲得した。
開幕戦デイトナから約2カ月、計5クラス全37台が参加しているシーズン第2戦の舞台は、世界屈指のバンピーな路面で知られるセブリングだ。元空軍基地をサーキットに転用した同地でのレースウイーク2日目は、決勝のグリッドを決める公式予選が4セッションに分けて行われた。
その最後のセッションとなったDPi/LMP2クラスの予選でも、前日に実施された3回のプラクティスすべてで最速タイムを刻んだ31号車キャデラックが速さをみせた。デラーニがステアリングを握るウェレンカラーのキャデラックは15分のセッション半ばに1分46秒前半のタイムで暫定首位に立つ。
残り7分となったところで開幕戦のウイナー、リッキー・テイラー駆る10号車コニカミノルタ・アキュラARX-05が1分45秒571というタイムで逆転。しかしその2分後、デラーニは一気にタイムを縮め1分45秒354をマーク。再逆転を許したテイラーも1分45秒464の自己ベストで応戦するもコンマ1秒強届かず、31号車のポールが決まった。
予選3番手にはランガー・バン・デル・ザンデがドライブした、キャデラック・チップ・ガナッシ・レーシングの01号車キャデラックDPi-V.Rが続き、この上位3台のみが1分45秒台のタイムを記録。マツダ・モータースポーツの55号車マツダRT24-Pはセカンドロウ4番手から決勝を迎えることになった。
なお、このセッションは最終盤に、小林可夢偉のチームメイトであるジミー・ジョンソン駆るアリー・キャデラック・レーシングの48号車キャデラックDPi-V.Rが、最終コーナーでクラッシュを喫したことで赤旗終了になっている。セブリング初参戦のNASCARスターがバンプの洗礼を浴びたかたちだ。
DPiクラスとの混走で争われたLMP2クラスでは、37台目として追加エントリーしてきたWINオートスポーツの11号車オレカ07・ギブソンがポールポジションを獲得。スティーブン・トーマスのドライブで1分51秒103を記録している。
2番手はPR1・マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07、3番手には開幕戦を制したEraモータースポーツの18号車オレカが続いた。