BMWは2022年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権において、新たに登場するGTDプロクラスへの参戦を目指している。メーカー責任者はファクトリーチーム、またはワークスがサポートする可能性がある取り組みに対して「非常に魅力的である」と述べた。
2009年からIMSAのGTクラスに出場しているドイツのメーカーは、GTEカテゴリーのGTLMに代わるGT3ベースの新クラスで、2022年のフルタイム参戦チームとして復帰する可能性がある。
4月1日付けで新しいグローバル・モータースポーツディレクターに就任する、BMWモータースポーツのレースおよびテストエンジニアリングオペレーション責任者であるマイク・クラックによると、BMWは今年1月に発表された新しいGTカテゴリーの初年度シーズンに向け、同クラスでの存在感を示すことに「取り組んでいる」という。
「それは非常に魅力的だ」とクラックはSportscar365に語った。「私たちはすべての議論に参加している」
「いいことはIMSAが耳を傾けてくれていることだ。IMSAはつねにパートナーやチーム、メーカーの話を聞いている」
「他の組織やプロモーターも、IMSAのように顧客の声に耳を傾けてほしいものだ。彼らは非常に持続可能なモデルを持っている。グリッドはいっぱいだしテレビ(のパッケージ)も良好だ」
「彼らがGTDプロを実行し、カスタマークラスを維持するのはいいことだと考えている。(プロ・アマのGTDと)混在させないのもグッドアイデアだと思う」
IMSAはGTDプロとGTDを、同じGT3ベースの規制内に維持する方針を示しているが、プロクラスがミシュランの“コンフィデンシャル(機密を含む)”タイヤを採用するかどうかの決定は、まだ行われていないようだ。
クラックによると、BMWは同じドイツメーカーであるポルシェと同様に、コスト面での理由から両方のクラスで同じ仕様の商用タイヤにすることに賛成しているという。
またBMWは、シボレーが来年のGTDプロクラスで、GTE仕様のコルベットC8.Rの修正バージョンを走らせることにも賛同するだろう。これはGMがIMSAとの最近の交渉で要求していることだ。
IMSAは以前、BMW M6 GT3がGTLMカーとして2シーズンにわたってGTLMクラスで走ることができるよう、ナショナル・ホモロゲーションを認めていた。