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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.04.07 12:54
更新日: 2021.04.07 13:20

フェラーリは2022年までGTEプログラムを維持も、LMH参入の23年以降は不透明/WEC

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ル・マン/WEC | フェラーリは2022年までGTEプログラムを維持も、LMH参入の23年以降は不透明/WEC

 フェラーリは「2021年と翌22年」はGTEプログラムにコミットしているが、メーカーのスポーツカーレース部門の責任者によると、その後の変化を予測しているという。

 LMP1に代わってWEC世界耐久選手権のトップカテゴリーとなったLMHル・マン・ハイパーカーに、2023年から参入予定のフェラーリが描く現在の計画は、2021年と2022年のWEC、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズにおいて『フェラーリ488 GTE Evo』のエントリーをサポートすることだ。

 これには現在AFコルセが担っているWECワークスチームの活動だけでなく、カスタマー主導のプロジェクトが含まれていると理解されている。

 しかし、この期間を超えた先でのフェラーリのステータスは保証されておらず、マラネロは2023年に新しいワークス活動としてハイブリッド・ル・マン・ハイパーカーのデビューを目指している。

 GTEの2大ブランドであるフェラーリとポルシェが、同じ年にLMHとLMDhの大規模プロジェクトに参加することは、GTEの将来を不透明にする一因となっている。。

 年々参加メーカーが減少しているGTEは現在、WECとELMS、北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権が採用しているが、北米シリーズについては来年以降、GT3を用いるGTDのプロクラスを設立し、これをGTEカテゴリーのGTLMクラスに置き換えることが決定済みだ。

 IMSAがGTDプロの導入を決定したことで、GTEメーカーはWECを主催するFIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブがヨーロッパで同様の動きをする可能性を警戒している。

 フェラーリのGTEプロジェクトの将来について、スポーツカーレース部門の責任者であるアントネッロ・コレッタはSportscar365に次のように語った。

「私たちは2021年と2022年の2年間、GTEカテゴリーでの活動を継続することを約束している。これは我々の決定事項だ。GTEアマには我々のクルマが数多く投入されており、これは私たちにとって非常に重要なことである」

「フェラーリにとって耐久レースは重要なビジネスユニットであり、世界選手権で私たちのクルマで走る多くのカスタマーを持つことは重要な問題なんだ」

「もちろん将来的には、おそらく2023年か2024年にFIAとACOがGTカテゴリーをGT3に移行させる可能性がある。しかし今はまだ何も決まっておらず、多くの議論がなされているだけだ」

「もちろん、フェラーリにとってはWECでGTクラスを維持することは重要だ。私たちはこの方向に進むことを願っている。これは我々にとってだけでなく、連盟にとっても重要な問題なはずだ」

2020年限りでアストンマーティン(手前から3台目)がプロクラスから撤退。2021年はフェラーリとポルシェの一騎打ちとなる。
2020年限りでアストンマーティン(手前から3台目)がプロクラスから撤退。2021年はフェラーリとポルシェの一騎打ちとなる。

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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