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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.04.29 20:22
更新日: 2021.04.29 20:54

アウディがLMDh車両イメージを初公開。目標は2022年初頭の展開と23年デイトナデビュー

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ル・マン/WEC | アウディがLMDh車両イメージを初公開。目標は2022年初頭の展開と23年デイトナデビュー

 アウディは4月29日、現在同社で開発が行われているLMDh(ル・マン・デイトナ・h)規定車両のプロトタイプイメージを初公開し、このクルマを2022年初頭にロールアウトさせること、また翌2023年1月のデイトナ24時間でレースデビューさせる予定であることを明らかにした。

 ル・マン24時間レースでポルシェに次ぐ13回の総合優勝記録を持つアウディは、WEC世界耐久選手権の2021年シーズンが開始される木曜日にLMDhプログラムの情報をアップデートした。

 その中にはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次期最高峰カテゴリーで採用されるLMDh規定に準拠した新型プロトタイプスポーツカーの開発スケジュールや、プロフェッショナル・カスタマーチームとワークスチームの両方が、最初からこの車両を走らせることなどが含まれている。

 同社のLMDhプロジェクトリーダーを務めるアンドレアス・ルースは、アウディがWECとウェザーテック・スポーツカー選手権の両シリーズに参加できる、ハイブリッド・プロトタイプを開発するためのベースとなるLMP2シャシーのサプライヤーと合意に至ったと述べた。

 このシャシープロバイダーについてアウディは言及を避けたが、選ばれたパートナー企業はマルチマチックであると考えられている。カナダのLMP2メーカーは現在、今季限りでの撤退を発表しているマツダが走らせるDPiカー『マツダRT24-P』用にシャシーを供給し、同チームのオペレーションを担当している。

「我々はシャシーパートナーを選択し、エンジンのコンセプトを決定した」とルース氏。

「現在、アウディデザインの同僚と一緒に、ファンを興奮させるエクステリアを定義しているところだ。私たちは最初のプロトタイプが来年初めに走り出し第1四半期には市場への展開を完了することを目標にしている」

「そんなLMDhプロジェクトでは、スポーツプロトタイプの初期の哲学を継続しているんだ」

「アウディR8は2000年から2006年までの間、当時もっとも成功したプロトタイプであった。80のレースで63回の勝利を収めただけでなくカスタマーの手にも渡り、顧客チームにとっても扱いやすいものだった」

「このことは新しいスポーツプロトタイプの電動化においても前提となっている」

「私たちの目標はワークスプログラムと並行して、最初からプロのカスタマーチームにもマシンを供給することだ。社内では今、それがどのように機能するかを確認するより詳細な評価が続けられている」

2021年4月29日に公開されたアウディLMDhプロトタイプの車両イメージ
2021年4月29日に公開されたアウディLMDhプロトタイプの車両イメージ

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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