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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.05.13 12:50
更新日: 2021.05.13 12:51

ハイパーカーとの差の“追加調整”の可能性と、開幕直前の仕様変更をLMP2タイヤサプライヤーが明かす/WEC

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ル・マン/WEC | ハイパーカーとの差の“追加調整”の可能性と、開幕直前の仕様変更をLMP2タイヤサプライヤーが明かす/WEC

 WEC世界耐久選手権のLMP2クラスに今季からタイヤを独占供給しているグッドイヤー。その耐久レースプログラムのマネジャーは、最高峰カテゴリー『ハイパーカー』クラスとの速度差を設けるためLMP2クラスのマシンに施されているパフォーマンス調整に関して、ACOフランス西部自動車クラブのアプローチは「最良の妥協」であると述べている。

 WECとELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのオーガナイザーは、現在ハイパーカークラスにおけるタイヤ独占供給権を保持しているミシュランとの競合を経て、2021年から3シーズンの契約でグッドイヤーをLMP2の公式タイヤサプライヤーとして選択している。

 以来グッドイヤーは、2017年から投入されている現行LMP2車両と、前規則のLMP1時代よりも遅くなった新規トップカテゴリーとの間における適切な速度差の設定、いわゆる『階層化』と呼ばれるプロセスに関与している。

 この階層化には、LMP2のパフォーマンス抑制に関するふたつの段階があった。ひとつは2019年末に定められていたもので、もうひとつは今季のWEC開幕1カ月前になって変更されたものだ。この最新の変更により、LMP2の最低重量は20kg増加して950kgとなり、出力は20kW削減された。さらにはローダウンフォース仕様のエアロキットの使用が義務付けられている。

 これらの調整に加え、シーズン前のテストにおけるチームからのフィードバックに基づき、当初の意図とは異なるスペックのスリックタイヤへの変更も行なわれていた。

 グッドイヤーの耐久レースプロジェクトを統括するマイク・マクレガーは、これらさまざまな領域を組み合わせたパフォーマンスの抑制が、WECにおける11台のフル参戦車両を含めたこのカテゴリーを管理するための「最も適切な方法」であると信じている。

「非常に優れたカテゴリーがあり、それがとても良く構築されている場合、ドライバーは一定の水準というものに慣れている」とマクレガーはSportscar365に対し語っている。

「これは多くのダウンフォースと充分なグリップ力を備えた、ハイスピードで非常に優れたクルマだ」

「それらのいずれかの要素を犠牲にすると、関わる人々にとっては気に入らないものとなるだろう。とりわけ、多くの予算を費やしているジェントルマンドライバーたちは『私はこの方向に進んできた、なぜ我々は別の方向に向かわなかったのか』と明白に口にしている」

「だが、もし別の点から始めていたら……パワーダウンだけで同じタイヤを履いていたとしたら、彼らは同じように満足できない状況になっていたと思う。卵が先か、鶏が先かという話だ」

「現時点では、ACOが向かうと決定した場所が、おそらく最良の妥協点だ」

「(ACOの競技責任者である)ティエリー・ブーべのインタビューのひとつを読んだが、『(この先のさらなるLMP2への性能調整は)何もしない』と語っていた。これは一致点がどこにあり、両カテゴリーのどこに違いがあるのかを実際に理解できるようになるまでは、もっとも賢明なアプローチだ」

「(開幕戦前に行なわれた公式テストの)プロローグのあとでチームと話をした限りでは、彼らが進んでいる方向については誰もが比較的満足しているように見えた」

■次のページへ:3月のテストの後、急きょ仕様を変更

WEC/ELMSでは、LMP2クラスの全車がグッドイヤー製タイヤを履く
WEC/ELMSでは、LMP2クラスの全車がグッドイヤー製タイヤを履く

この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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