レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.05.17 16:54
更新日: 2021.05.17 17:20

マツダが敵地でポールから快走も終盤に失速。WTRアキュラが2勝目飾る/IMSA第3戦

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | マツダが敵地でポールから快走も終盤に失速。WTRアキュラが2勝目飾る/IMSA第3戦

 5月16日、アメリカ・オハイオ州のミド・オハイオ・スポーツカーコースでIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第3戦の決勝レースが行われ、ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)の10号車アキュラARX-05(リッキー・テイラー/フィリペ・アルバカーキ組)が開幕戦以来、今季2度目の総合優勝を果たした。

 前戦のセブリング12時間レースから丸2カ月のインターバルを置き今季第3戦として迎えたミド・オハイオは、ホンダの北米ブランドの地元コースであり、アキュラのDPiカーが過去3年間無敗と『ARX-05』が得意としているラウンドだ。

 そんなミド・オハイオで15日(土)に行われた予選では、今戦を前に変更されたBoPでエンジンのパワーアップが認められた唯一のマツダ車、マツダ・モータースポーツの55号車RT24-Pが速さをみせ、ハリー・ティンクネルがキャリア初となるポールポジションを奪う。

 翌日の決勝は、このマツダを先頭に10号車アキュラ、ウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rと並んだ予選トップ3がそのままの順位でレース序盤を走行する。しかしスタートから20分後、ピポ・デラーニ駆る31号車キャデラックがGTDクラスの車両と軽く接触。ハーフスピンを喫しポジションを落としてしまう。
 
 不運に見舞われた31号車だったがその後、いち早くルーティンピットインに入ると、全車が1回目のピット作業を終えた段階で首位を走る55号車マツダとWTRアキュラの間、2番手に浮上する。

 2度目のルーティンストップ後、トップ3が不変のなか迎えたレース中盤、GTDクラスのバトル中にスタックした車両を救出するためフルコースイエロー(FCY)が提示される。これと同時に31号車キャデラックがピットイン。フェリペ・ナッセ駆る31号車は一度は順位を下げたが、直後DPiクラスの全車がピットになだれ込んだタイミングでふたたびピットに入ると、給油時間の短さは活かして一躍トップに浮上してみせた。
 
 一方、スタートから首位を守ってきた55号車マツダは遅れを取り3番手に後退してしまう。2番手となった10号車アキュラとともにキャデラックを追いかける格好となった。
 
 チェッカーまで残り55分となったタイミングでレースリスタート。その翌周、テイラー駆る10号車がナッセを強襲してトップを奪い取る。以降、2台による僅差のトップ争いが繰り広げられ、スタートから2時間40分後のファイナルラップではテール・トゥ・ノーズの接近戦に。
 
 しかし周回遅れが絡むなか、テイラーは落ち着いた走りでマシンをフィニッシュラインへと運び、父ウェイン・テイラーが運営するチームに開幕戦デイトナ24時間以来、今季2勝目をもたらした。これで2018年からアキュラARX-05はミド・オハイオ4連覇を達成している。ナッセは追い上げわずかに届かず0.368秒差の2位でレースを終えた。

優勝したWTRの(左から)リッキー・テイラー、ウェイン・テイラー(チームオーナー)、フィリペ・アルバカーキ
優勝したWTRの(左から)リッキー・テイラー、ウェイン・テイラー(チームオーナー)、フィリペ・アルバカーキ
ウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.R
ウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.R

■次のページへ:ライバルのガス欠に助けられる形で3位表彰台を獲得


関連のニュース