アストンマーティンのカスタマーチームであるガレージ59は、WEC世界耐久選手権のGTEワールドチャンピオンのマルコ・ソーレンセン、ニッキー・ティームを含むオール・ワークスドライバー体制でスパ24時間の総合優勝を目指す。7月31日から8月1日にかけて開催されるベルギーの耐久レースでは、ロス・ガンがデンマーク人ペアに加わる。
アストンマーティンは6月1日、ガレージ59が“世界三大耐久レース”のひとつであるトタル・スパ24時間レースにエントリーし、チームとしてだけでなくメーカーとしても2019年以来初めてファナテックGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)のプロカテゴリーに復帰することを確認した。
2016年のブランパンGTワールドチャレンジ・エンデュランスカップのチャンピオンチームに合流するティームとソーレンセンは、WECで2度目のGTEワールドチャンピオンを獲得した昨年11月のバーレーン8時間以来、初めてふたり揃ってレースに臨むことになる。
WECのバーレーン・ラウンドはアストンマーティン・レーシングのワークスチームとしての最後のレースであり、イギリスのラグジュアリー・スポーツカーブランドは2021年からGTカスタマーチームへのサポートに特化した体制に移行している。
これ以降、ソーレンセンはプロフェッショナルレースには出場していないが、今月下旬にイギリス、シルバーストンで開催されるブリティッシュGT選手権ではTFスポーツのアストンマーティンで参戦する予定だ。
一方、ソーレンセンと“デーン・トレイン”を走らせていたティームは、フェニックス・レーシングのLMP2カー、およびアウディR8 LMSをドライブしている。
そんな彼らとバンテージGT3をシェアすることになるガンは、昨シーズンのWECでLMGTEアマクラスのアストンマーティンのステアリングを握った。今季はIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズにフル参戦し、カスタマーチームのザ・ハート・オブ・レーシング(IMSA)とTFスポーツ(ELMS)の下で活動中だ。