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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.06.14 16:05
更新日: 2021.06.14 16:24

グリッケンハウスの初陣に「大きな学習」を期待していたウエストブルック/WEC第2戦

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ル・マン/WEC | グリッケンハウスの初陣に「大きな学習」を期待していたウエストブルック/WEC第2戦

 WEC世界耐久選手権に参戦しているグリッケンハウス・レーシング(スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス)は6月13日、ポルトガルで行われた今季第2戦ポルティマオ8時間レースで新型マシン『グリッケンハウス007 LMH』をデビューさせ、初出場の公式戦で完走を果たした。同チームのドライバーのひとりであるリチャード・ウエストブルックは、その決勝レースの前段階においてアメリカのコンストラクターが「大きな学習経験」を積む準備ができていると述べていた。

 ジム・グリッケンハウス率いるチームのドライバーとして、今季デビューした新型ル・マン・ハイパーカー(LMH)のドライバーを務めるウエストブルックは、チームメイトのライアン・ブリスコー、ロマン・デュマとともにポルティマオでの初レースに臨んだ。

 ポディウム・アドバンスド・テクノロジーズが開発を担当したこのクルマは、決勝前日の12日(土)に行われた予選でペースに苦しめられた。同じハイパーカークラスを戦うアルピーヌのLMP1マシンがポールポジションを奪い、それに僅差で続いた2台のトヨタGR010ハイブリッドが上位3つのグリッドを確保するなか、ウエストブルックの駆るグリッケンハウス007 LMHはトップから1.8秒おくれ、7台のLMP2カーに先行を許し総合11番手/クラス4番手に甘んじた。

 しかし元フォードワークスドライバーはSportscar365に対し、グリッケンハウスは土曜午後に行われた3回目のフリープラクティスで見つけた「スイートスポットに戻る」ことを目指していると語った。このセッションでグリッケンハウス007 LMHは2台のトヨタを上回る総合4番手タイムをマークしている。

 彼はポルティマオ8時間レースでは、シーズン前のテストと今週末にグリッケンハウスが直面した集中的な学習プロセスが継続されると予想していた。

「予選は明らかに問題があり、1周でスピードを出すことができなかった。しかし我々はそこにたどり着く。それを学ぶことができるんだ」とウエストブルック。

「唯一の問題は僕がLMP2のパックの真ん中にいることだ。もしも(前にいる)ハイパーカーに逃げられてしまうと我々は苦しくなり、1日が長くなってしまうだろう」

「LMP2の集団の中からすぐに飛び出すことができればいいが、それは簡単ではないだろう。スパ・フランコルシャンのようにストレートで大きな差があるわけではなく、ストレートエンドでの差は10km/h程度しかない」

「だが、僕たちはそのためにやってきたわけではない。学ぶためにここにいるんだ」

「今週末はたくさんのことを学んだ。それは信じられないほどだ。FP3ではスイートスポットを見つけることができ、チームの皆を勇気づけた。僕たちはその状態に戻って学習を続ける必要がある」

デビュー戦を総合30位/LMHクラス4位で終えた709号車グリッケンハウス007 LMH
デビュー戦を総合30位/LMHクラス4位で終えた709号車グリッケンハウス007 LMH

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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