2016~2017アジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)第2戦が12月3~4日、富士スピードウェイで開催され、ジョルジョ・マッジ/ストゥルアン・ムーア/フェビエン・シーラー組8号車オレカ03R・ジャッド(レースパフォーマンス)が、4時間の耐久レースを真っ先に走りきって総合優勝/LMP2クラス優勝を飾った。
また、LMP3クラスではナイジェル・ムーア/フィル・ハンソン組26号車リジェJSP3(トックウィズ・モータースポーツ)、GTクラスではステファン・レメレツ/ミケーレ・ルゴイオ/マチュー・ヴァクシビリエ組5号車フェラーリ488GT3(DHレーシング)、GTカップクラスでは青木拓磨/佐野新世/長島重登組96号車ポルシェ911 GT3カップ(TKS)がそれぞれ優勝した。
レースはポールシッターのマイケル・ムネマン/アンドレア・ローダ/アンドレア・ピジトラ組25号車リジェJSP2・ニッサン(アルガルベ・プロ・レーシング)がスタートで大きく出遅れ、2番グリッドのホーピン・タン/グスタボ・メネゼス/トーマス・ロレント組35号車オレカ03R・ニッサン(ジャッキー・チェンDCレーシング)がトップを奪い、3番グリッドの8号車オレカ03R・ジャッドが2番手で追い掛ける展開となった。
序盤に2度のセーフティカー導入があり、LMP3クラスやGTクラスではピットストップ・ストラテジーの違いで目まぐるしい順位変動こそあったものの、LMP2クラスは35号車オレカ03R・ニッサンと8号車オレカ03R・ジャッドによる一騎討ちの様相を呈した。しかし、中盤になるとシルバー・ドライバー3人を揃えた8号車オレカ03R・ジャッドが底力を発揮してトップを奪い、2位に大差をつけて逃げ切った。
全日本F3選手権参戦経験があり富士をよく知るムーアは「全員がやるべき仕事をやった結果」と優勝を喜んだ。
「ジョルジョは良いスタートをきった。最初のラップの最初のコーナーで良い動きをみせた。彼は彼のスティントをしっかりとコントロールした」
「ファビエンは必要なときに追い越し、必要なときにギャップを作った。ふたりからステアリングを受け継いだ僕は簡単だった。ただただ運転し続けるだけだったよ」