レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.07.02 15:14
更新日: 2021.07.02 16:36

2022年創設のGTDプロはLMDhへの「架け橋になり得る」とIMSA代表

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | 2022年創設のGTDプロはLMDhへの「架け橋になり得る」とIMSA代表

 ウェザーテック・スポーツカー選手権を運営するIMSAのジョン・ドゥーナン代表は、2022年シーズンより開始されるGTDプロクラスについて、現行の最高峰カテゴリーDPiに代わる新プラットフォーム下でのレースに向けて準備をしたいと考えているチームやメーカーにとって、LMDhへの「架け橋」の役割を果たす可能性があると述べた。
 
 来シーズンのウェザーテック・スポーツカー選手権に新設されるGTDプロクラスには複数のGT3メーカーが参加することが予想され、その中にはBMWも含まれている。BMW Mモータースポーツのボスであるマイク・クラックによれば、ドイツのメーカーが2023年からLMDhプログラムを開始した後に、ふたつのプログラムを並行して実行するかどうかは未定だという。

 また、少なくともひとつの他メーカーが2023年、又は翌24年のトップカテゴリー入りを果たす前に、短期的にGTDプロクラスを利用するシナリオを検討していると考えられている。

 IMSAプレジデントのドゥーナンは、このような動きを歓迎すると述べた。これについて彼は、OEM(自動車メーカー)がGTDプロからLMDhにフォーカスを移すだけで、メーカーの関与に関して「(シリーズ内で)純損失がない」ことをその理由に挙げている。

「我々はいくつかのホモロゲーションと新しいプラットフォームの過渡期にあると思う」とドゥーナンはSportscar365に語った。

「一方のカテゴリーでそれらを失い、もう一方のカテゴリーでそれらを獲得すると言うことができる。おそらく純損失はないと考えていいだろう」

「確かにそれは私たちの希望にすぎないが、彼らが2022年シーズンを2023年への架け橋として利用するケースをいくつかを見るかもしれない」

 ドゥーナンは、メーカーやチームにからGTDプロクラスへの公式のコミットメントをまだ受けていない。しかし、来年の同クラスのグリッドを8~10台が構成することに強い自信をみせている。

 このクラスにはBMWに加えて、コルベット・レーシングがC8.Rの独自修正したバージョンを2台送り込むことを計画していることが知られている。また、バッサー・サリバン・レーシング(レクサス)やウェザーテック・レーシング(ポルシェ)などがプログラムを検討中であるとされ、ランボルギーニのカスタマーチームにもその可能性がある。

 ドゥーナンは「両方のGTDカテゴリーにかなりの規模のフィールドが存在すると感じている」と述べた。「私は素晴らしいハーフ・アンド・ハーフのフィールドサイズをもっていると確信している」

「界隈での会話で聞いていると、それはかなり現実的な目標のようだ」

今季限りで幕を閉じるGTLMクラスに参戦しているコルベット・レーシングのシボレー・コルベットC8.R
今季限りで幕を閉じるGTLMクラスに参戦しているコルベット・レーシングのシボレー・コルベットC8.R
IMSA GTDクラスに参戦中のレクサスRC F GT3(バッサー・サリバン・レーシング)
IMSA GTDクラスに参戦中のレクサスRC F GT3(バッサー・サリバン・レーシング)


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

関連のニュース