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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.07.12 18:43
更新日: 2021.07.12 18:49

ル・マンの“前哨戦”WECモンツァで開幕3連勝を目指すトヨタ「全員が今回の挑戦を楽しみにしている」

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ル・マン/WEC | ル・マンの“前哨戦”WECモンツァで開幕3連勝を目指すトヨタ「全員が今回の挑戦を楽しみにしている」

 WEC世界耐久選手権にル・マン・ハイパーカー(LMH)、トヨタGR010ハイブリッドで参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは7月16~18日、イタリアで開催される2021年シーズン第3戦モンツァに7号車と8号車の2台体制で臨み、ハイパーカーデビューイヤーの開幕3連勝を狙う。

 WECが採用したル・マン・ハイパーカー(LMH)規定の下、2021年シーズンの同シリーズではこれまでのLMP1に代わるトップカテゴリーとして、ハイパーカークラスが新設された。

 昨シーズンに引き続きシリーズチャンピオンとして今季を迎えたトヨタは、ここに新型マシン『トヨタGR010ハイブリッド』を投入。マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組の7号車と、開幕からすでに2勝を挙げているセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組8号車の2台体制で、タイトル防衛とル・マン24時間レースでの4連覇を目指している。

 そのル・マンの“前哨戦”となるのが今週末に開催されるモンツァ6時間レースだ。超高速サーキットとして知られるこのトラックで、世界耐久選手権の公式戦が行われるのは約30年ぶり。前回大会は1992年で、この年トヨタはジェフ・リース/小河等組が駆るグループCカー『トヨタTS010』でライバルのプジョーを破り、SWCスポーツカー世界選手権での初勝利を飾っている。

 以降、モンツァでは2017年にWECの公式テスト“プロローグ”が行われたものの、プロトタイプカーによる世界選手権の公式戦は行われず、今戦がひさびさのWECイベントとなる。

 1周5.793kmのコースはその大半が全開区間であり、長いストレートの直後にシケインが設置されている点などがル・マンの舞台となるサルト・サーキットに類似。かつてトヨタのライバルとして戦いを繰り広げたアウディは毎年のように、ここモンツァでル・マン用エアロパッケージのテストを実施していた。

「ファンの皆さまの前でふたたびレースができることが楽しみで仕方ありません。レースの雰囲気に満ちた週末を観客の皆様と一緒に楽しむことが1年以上できていませんでした」と村田久武TOYOTA GAZOO Racing WEC チーム代表が語るように、週末のレースは有観客で行われる。

 WECでは新型コロナウイルスの影響で2020年2月以来、すべてのレースが無観客で行われてきた。しかし、今戦は人数制限を設けたうえではあるがファンの来場が認められており、サーキットに観客の姿が戻ってくることになる。

1992年のSWC第1戦モンツァで優勝したトヨタ・チーム・トムスの7号車トヨタTS010(ジェフ・リース/小河等組)

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