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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.07.20 13:14

ポルシェvsフェラーリ、6時間続いた空前の接近戦「受け入れ難い2位」とAFコルセのカラド/WECモンツァ

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ル・マン/WEC | ポルシェvsフェラーリ、6時間続いた空前の接近戦「受け入れ難い2位」とAFコルセのカラド/WECモンツァ

 WEC世界耐久選手権のLMGTEプロクラスにAFコルセ51号車フェラーリ488 GTE Evoで参戦しているジェームス・カラドは、7月18日に行なわれた第3戦モンツァ6時間レースにおいてポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSR-19(ケビン・エストーレ/ニール・ジャニ)との激しいトップ争いに敗れて2位となったことを、「受け入れ難い」と表現した。

 今季のLMGTEプロクラスは、フェラーリ2台、ポルシェ2台の争いとなっている。

 初開催となるモンツァでクラスPPからスタートした92号車ポルシェは2時間20分までGTEカテゴリーをリードしていたが、セーフティカー後の激しいトラフィックの中でカラドがジャニを攻略、一度は51号車フェラーリトップに立つ。

 しかし約30分後の同時ピットインでは素早い作業により92号車が先にコースへ。レース折り返しを前に92号車がトップに立ち、これを51号車のカラド/アレッサンドロ・ピエール・グイディ組が僅差で追う展開となった。

 残り約35分、デブリ除去のため導入されたこのレース2回目のフルコースイエロー(FCY)で、ポルシェは燃料補給のためのピットインを選択したのに対し、AFコルセ陣営は51号車をステイアウトさせる決断を下した。

 レース再開後の最終盤、51号車のピエール・グイディはトップの92号車のすぐ背後へと迫ったが、残り2分のところで無念の燃料スプラッシュに向かったことで、92号車の今季2勝目を阻止することはできなかった。また、ドライバーズ・ポイントランキングでも92号車のふたりに逆転を許す格好となった。

残り2分での燃料スプラッシュにより、トップ92号車から32秒おくれでフィニッシュした51号車
残り2分での燃料スプラッシュにより、トップ92号車から32秒おくれでフィニッシュした51号車

「これは、受け入れ難いものだ。おそらく、これまでで最も残念な2位だ」とカラドは語っている。

「僕らはこの一戦でなんとしても勝ちたかった。だけど、ポルシェは少しだけ優位に立っているように見えた」

「とても接近していたが、最後の1周の燃料が足りなかった。終盤にスローゾーンやFCYが導入されることを期待してリスクを冒したが、そうはならなかった」

「僕らのホームレースで優勝した彼らを祝福する。それは良いことだし、ル・マンに向けて僕らはより一層の努力をしていく」

■次のページへ:「参戦台数なんて関係ない」とポルシェのエストーレ


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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