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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.07.26 17:10
更新日: 2021.07.26 17:42

フリカデッリのポルシェ1台をシュナーブルが引き継ぐ。マコウィッキら擁しスパ24時間出場へ

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ル・マン/WEC | フリカデッリのポルシェ1台をシュナーブルが引き継ぐ。マコウィッキら擁しスパ24時間出場へ

 シュナーブル・エンジニアリングは、今週末に開催されるトタルエナジーズ・スパ24時間レースに参戦するため、同レースへの出場を見合わせたフリカデッリ・レーシングのマシンを引き継ぎ、24時間レースで3号車ポルシェ911 GT3 Rを走らせる。

 シュナーブルは、ニュルブルクリンク24時間レースやNLSニュルブルクリンク耐久レースで、ポルシェを中心に走らせているファルケン・モータースポーツのプログラム運営を担っているドイツのチームだ。

 7月31日~8月1日にかけて決勝レースが行われるスパのイベントでは、ニュルブルクリンク周辺で発生した深刻な洪水被害の影響でエントリーを見合わせたフリカデッリ・レーシングに代わり、1台のポルシェをプロクラスに送り込む。ドライバーはフリカデッリからの出場が予定されていた6名から、デニス・オルセンとフレデリック・マコウィッキ、ミカエル・クリステンセンの3人が選ばれている。

 シュナーブル・エンジニアリングのスヴェン・シュナーブル代表は、(フリカデッリの参戦見合わせ発表の)翌日にポルシェから電話があり、その場で契約が成立したと説明した。彼のチームは現在、スパ・フランコルシャンで行われる耐久レースに間に合うようフリカデッリのクルマを準備するために集中的な作業を行っている。

「ポルシェのセバスチャン・ゴルツから連絡があり、少なくとも1台のマシンを走らせるために一緒に何かできないか、と聞かれたんだ」とシュナーブル。

「通常、ニュルブルクリンク24時間レースに臨む際には4~5カ月前に話をしてから準備を進めていく。しかし今回はたったの4、5日だ!」

「私は2台のクルマを走らせることはできない、不可能だと告げた。だが、1台だけなら可能性があった。まず、資金面でのパッケージをまとめる必要があった。それを実現するためにポルシェや、他の何人かの人たちの協力に助けられたよ」

 彼らが走らせる3号車ポルシェはバルヴァイラーにあるフリカデッリ・レーシングのワークショップに残っており、先週木曜日からフルタイムスタッフの何人かが作業を行っている。このクルマに施されるブラックとグリーンのカラーリングには、「In Gedenken an die Opfer der Flutkatastrophe(洪水災害の犠牲者を偲んで)」というメッセージが含まれている。

「クルマはフリカデッリのワークショップにあるので、私たちのメカニックはそこで作業をしている」と語ったシュナーブル。

「一方、私はチームマネージャーのセバスチャン・シュタッドラーと一緒に、タイヤの注文やホテルの予約などの他のことを行うために(自チームの)ワークショップに残って仕事をした。彼もまた一生懸命働いてくれている」

「我々は事前に用意していたスペアパーツの多くをスパに持っていく。レースカーがスパ24時間の前に私たちのワークショップに来ることはないんだ」

「それから、私たちはカラーリングをしなければならなかった。ブラックカーボンだけで走らせることもできたが、それは考えられなかった」

シュナーブル・エンジニアリングは、ファルケン・モータースポーツのニュルブルクリンク24時間レース、およびNLSプログラムの運営を行っている
シュナーブル・エンジニアリングは、ファルケン・モータースポーツのニュルブルクリンク24時間レース、およびNLSプログラムの運営を行っている


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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