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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.07.28 14:52

レクサスの次期型GT3は最速で2024年登場か。開発に向け、日本からアメリカに“協力要請”も/IMSA

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ル・マン/WEC | レクサスの次期型GT3は最速で2024年登場か。開発に向け、日本からアメリカに“協力要請”も/IMSA

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDクラスにレクサスRC F GT3を送り込んでいるTRD-USAの社長兼ゼネラル・マネージャー、デイビッド・ウィルソンによれば、「最良のシナリオ」でものごとが進んだ場合、レクサス陣営は早ければ2024年にも新型のGT3車両をデビューさせることを望んでいるという。

 現在、バッサー・サリバンを通じて2台のRC F GT3を走らせているレクサスは、GT3レースへの長期的な取り組みを改めて確約、現在のモデルは少なくとも次の2シーズンを戦う準備ができている。

 だが、レクサスの現行ラインアップには、GT3のプラットフォームに適していると思われる市販車両が存在しないため、ウィルソンは次期車両に「ゼロから作り上げられた」ベースモデルを待ち望んでいるという。

「我々が現在レースをしている車両について、我々には秘密も弁明もない。すなわちそこにある問題は、『白紙段階からGT3車両としては考えられていなかった』という点だ」とウィルソンはSportscar365に対し語っている。

「それは“スポーツカー”であり、誰かが『我々はこの車両でレースをすべきだ』と判断したタイミングが、遅すぎた」

「それは“旅”だったよ。競争力のあるレースカーがあることは誇りに思っているが、“素晴らしいGT3カー”ではなかった。これは、紛れもない事実だ」

 RC F GT3は2026年シーズンの終わりまでホモロゲートされており、このことは次に量産ラインでどんな車両ができるかを待つ時間を彼らに与えている、とウィルソンは言う。

 彼はまた、RC Fのプログラムは、GT3レースへの進出において良い学習体験として役立ったと述べている。

「この学びを、グローバルに行なうことには価値がある」とウィルソン。

「市販車の設計パラメーターに白紙段階で何を織り込むか、という開発の観点から、意図すべきことをよく理解できるようになった」

「これらのタイプの学びが将来的に成果をあげ、いくつかの本当にクールな製品において報われるものと確信している」

IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDクラスに参戦しているバッサー・サリバンのレクサスRC F GT3
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDクラスに参戦しているバッサー・サリバンのレクサスRC F GT3

 ウィルソンは、早ければ2024年に新たなモデルが到着する前まで、2023年シーズンを通してRC F GT3でのレースを継続することを予期していると語る。

「我々が現在レースをしているクルマのライフサイクルを考えると、それがおそらく最良のシナリオだと思う」とウィルソンは述べている。

「現在のクルマでの参戦をいったんストップし、新しいクルマを待つというアプローチを採ることもできた。しかし、そうすると勢いを失うことになるだろう」

「我々はこの基盤をしっかりと保ち、新しいクルマが見つかるまで、我々が現在持っているものを用いてベストの仕事をすることを決意している」

 ウィルソンによれば、TRD-USAは、GT3プラットフォームに適したパラメーターについて、日本のトヨタ自動車に協力し、将来のレクサスの量産車両の開発に“事前に”参加することを求められているという。

「これは、我々が2017年以降に獲得した信頼と、RC F GT3のレースにおいて素晴らしい仕事をしてきたことを反映している」とウィルソンは語った。

「グローバルな視点で見ても、もっとも成功したのは我々のプログラムだ」

「(日本側から)開発に参加するよう求められたことは、我々に自信を与えた。それは我々が良いクルマを手にしているという証拠でもある」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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