IMSA、カナダ戦含む全12戦の2022年スケジュール発表。インディアナポリスはカレンダー入りせず

　北米でスポーツカーレースを統括するIMSAは8月6日、2022年のウェザーテック・スポーツカー選手権のイベントカレンダーを発表した。開催されれば3年ぶりとなるカナダ・オンタリオ州のカナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パーク（モスポート）戦もスケジュール入りしている。また、IMSAが開催を検討していることを明らかにしていたインディアナポリス・モーター・スピードウェイ戦は、2022年カレンダーには記載されなかった。

　2021年にLMP3クラスを新設し5クラス構造となったIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権。2022年シーズンにおいては、現在LMGTEマシンで争われているGTLMクラスに変わり、GT3マシンで争われる『GTDプロ』クラスが新たに導入される。

　また、最高峰クラスはLMDh規定の正式導入を翌年に控えDPi規定のラスト・イヤーとなるが、すでに現在参戦中のマツダは2021年限りでの同クラスからの撤退をアナウンスしており、『変化の年』ともなる。

　ウィスコンシン州エルクハートレイクで開催されているロード・アメリカ戦の金曜日となる6日、毎年恒例となっているIMSAのプレゼンテーション、“ステート・オブ・ザ・スポーツ”のなかで2022年の開催が明らかとなったカナダでのラウンドは、2020年および2021年には、新型コロナウイルスに関連する渡航制限のため、中止となっていた。

　カナダはこの月曜日からワクチン接種を受けたアメリカ人に対して国境をオープンとしており、2022年7月に予定されるイベントが計画どおりに進むものと楽観的な見方を示している。

　既報のとおり、ウェザーテック選手権の2022年シーズンは1月29〜30日にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行なわれる“ロレックス24（デイトナ24時間レース）”、およびその前週に開催される公式テスト“ロア・ビフォア・ザ・ロレックス”でスタートする。

　その後、3月には同じくフロリダ半島のセブリング・インターナショナル・レースウェイでセブリング12時間レースが行なわれる。

　ここからシリーズは西海岸2連戦へ。第3戦ロングビーチは、伝統的な4月へと復帰するが、例年よりも1週早く開催される。さらに4月下旬にはラグナセカ戦が予定されている。

　ミド・オハイオ、デトロイト（ベル・アイル）、そしてワトキンス・グレンでの6時間レースが行なわれたあと、シリーズはカナダへ。その後はライム・ロック・パークでGTクラスのみのレースが開催される。

　8月に入りロード・アメリカ戦が開催され、8月下旬には再びGTクラスのみのレースがバージニア・インターナショナル・レースウェイで行なわれる。そして最終戦は10月1日、ロード・アトランタでの“プチ・ル・マン”10時間耐久となる。

　ロングビーチとモスポートは、GTDクラスにおいてはウェザーテック・スプリント・カップのポイントのみが付与されるイベントとなる。また、例年どおりデイトナ、セブリング、ワトキンス・グレン、ロード・アトランタの耐久4戦が“ミシュラン・エンデュランス・カップ”を構成する。

■2022年 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権カレンダー（2021年8月6日発表）