ナイトセッションは赤旗で終了。8号車トヨタがトップ【タイム結果】2021年WEC第4戦ル・マン24時間 FP2

　2021年WEC世界耐久選手権第4戦／第89回ル・マン24時間レースは8月18日、フランス・ル・マンのサルト・サーキットで現地時間22時から2時間のフリープラクティス2が行なわれ、トヨタGAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド（セバスチャン・ブエミ／中嶋一貴／ブレンドン・ハートレー）がセッションベストタイムをマーク。レースウイーク初日のスケジュールを終えている。

　予選のあとに設けられたFP2のセッション。この時期、フランス・ル・マンの日没は21時過ぎとなるため、15日のテストデーも含め、今年初となるナイトセッションとなった。路面コンディションはドライ、気温17度／路面温度23度というコンデイションのもと、現地時間22時にセッションがスタートした。

　トヨタGAZOO Racingでは7号車GR010ハイブリッドはホセ・マリア・ロペス、8号車GR010ハイブリッドは中嶋一貴がまずはコクピットに収まり、夜のサルト・サーキットへとコースインしていった。

　セッション序盤のクリーンな状態で、まずは7号車トヨタのロペスが3分29秒810という最速タイムをセット。8号車一貴は最初のアウティング終盤で3分30秒705をマークしている。

　その後、30分経過を前に7号車トヨタはマイク・コンウェイがミュルサンヌ進入でオーバーランを喫しグラベルを走行したため、チェックのためガレージに入れられたが、すぐにコースへと戻っている。

　この直後、ケッセル・レーシング57号車フェラーリ488 GTE Evoのスコット・アンドリュースがスロー走行でピットへと戻る場面もあった。マシンチェックの後、木村武史の手により再度コースインしていった。

　1時間経過を前に、LMP2クラスのPR1モータースポーツ・マティアセン24号車オレカ07・ギブソンがコース上にストップ。これによりスローゾーンが導入される。

　このスローゾーン明けで、今度はLMGTEプロクラスのAFコルセ52号車フェラーリ488 GTE Evoが右フロントタイヤのバーストと見られる症状からボディワークを大きく破損し、スロー走行に。デブリ除去のため、セッションは残り57分時点で赤旗が提示された（セッションタイムは赤旗中も進む）。10分ほどの中断後、グリーンフラッグに。

　セッション終盤、LMP2クラスのドラゴンスピードUSAの21号車オレカがインディアナポリスで、そしてLMGTEアマクラスのチーム・プロジェクト1の46号車ポルシェ911 RSR-19がテルトル・ルージュで相次いでクラッシュに見舞われ、残り約3分で再び赤旗が提示。そのままセッション終了となっている。

　トップタイムはブエミが3分29秒351をマークした8号車トヨタで、小林可夢偉が3分29秒738へとタイムを縮めた7号車トヨタが2番手、3番手には3分30秒112でグリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMHがつけている。

　LMP2クラスはJOTA38号車オレカ（ロベルト・ゴンザレス／アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ／アンソニー・デビッドソン）がクラストップに。LMGTEプロクラスは、ウェザーテック・レーシングのポルシェ911 RSR-19（クーパー・マクニール／アール・バンバー／ローレンス・ファントール）がベストタイムをマークしている。

　LMGTEアマクラス首位となったのは、デンプシー・プロトン・レーシング88号車ポルシェ911 RSR-19（ジュリアン・アンドラウアー／ドミニク・バスティン／ランス・アーノルド）。日本勢では、星野敏と藤井誠暢のDステーション・レーシング777号車アストンマーティン・バンテージAMRがクラス9番手、木村の57号車フェラーリはクラス10番手となった。

　特別枠で参戦する青木拓磨のアソシエーション・SRT41の84号車オレカは、総合28番手タイムとなっている。

　なお、セッション終盤には予選でクラッシュのあったアイデック・スポールの48号車オレカ07・ギブソンも、修復が終了しコースインしている。

　このFP2で走行初日の3セッションは終了。レースウイーク走行2日目となる19日（木）は、現地時間14時から3時間のFP3が行なわれたあと、18日の予選での各クラス上位6台が上位グリッドを決する“ハイパーポール”が21時から30分実施され、22時からは2時間のFP4が再び夜の闇のなか、行なわれる。

■2021年WEC第4戦ル・マン24時間　フリープラクティス2回目暫定結果

※リザルトは編集部集計