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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.08.22 11:45
更新日: 2021.08.22 12:29

トヨタ2台が同一ラップで首位を争う。アルピーヌとグリッケンハウスも接近戦/ル・マン24時間決勝12時間後

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ル・マン/WEC | トヨタ2台が同一ラップで首位を争う。アルピーヌとグリッケンハウスも接近戦/ル・マン24時間決勝12時間後

 フランス・ル・マンのサルト・サーキットで8月19日16時(日本時間23時)にスタートしたWEC世界耐久選手権第4戦/第89回ル・マン24時間レースは、決勝スタートから12時間が経過し、折り返しを迎えた。

 12時間経過時点では、トヨタGAZOO RAcingの7号車GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が総合トップを走行しているが、各クラスとも上位勢の差はわずかとなっており、接戦が展開されている。

■3番手アルピーヌが単独スピン

 6時間経過時点では7号車のロペスがトップ、チームメイトの8号車GR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー)のハートレーが約85秒差で続き、総合3位のアルピーヌ・エルフ・マットミュート36号車アルピーヌA480・ギブソンのマシュー・バキシビエールは、トヨタ2台から1周おくれという状態。

 雨はまだ場所によっては残っている状況だったが、徐々にドライへと向かっていた。6時間20分すぎ、36号車アルピーヌがインターミディエイトからスリックへと交換。直後に第1シケインでチーム・プロジェクト1の56号車ポルシェ911 RSR-19がタイヤバリアへ激しくクラッシュ。LMGTEアマ上位の33号車アストンマーティンも同じ場所でコースを外れ、セーフティカーが導入された。

 ここで2番手の8号車トヨタはピットへと入り、ハートレーから一貴へとドライバーチェンジ。インターからスリックへとタイヤも交換する。7号車もドライバーはロペスのままで、タイヤをスリックへと交換。6時間45分経過時点でリスタートすると、7号車から8号車までのギャップは約65秒となっていた。

 7時間すぎ、36号車アルピーヌのバキシビエールが、バックマーカーを抜く際にオフラインでウエット路面につかまったか、第1シケインで単独スピンからサンドトラップでストップ。マーシャルの手によりコースへと復帰するが、これで3番手の座を708号車グリッケンハウス007 LMHへと受け渡してしまう。

 8時間を迎える直前、LMP2のGドライブ・レーシング25号車アウルス01のルイ・アンドラーデがダンロップシケイン進入で右側のバリアへと激しくクラッシュ。セーフティカー導入となった。

ダンロップシケイン進入でクラッシュしたGドライブ・レーシングの25号車アウルス01・ギブソン
ダンロップシケイン進入でクラッシュしたGドライブ・レーシングの25号車アウルス01・ギブソン

 ここで7号車トヨタはピットインを選択し、コンウェイが2回目のドライブへ。ピット出口の赤信号で足止めされるなか、8号車の一貴が入れ替わりでトップに立つ。解除後、トップ8号車と7号車の差は約4秒。

 8時間44分、スローゾーンが導入されたタイミングで8号車はピットイン。これで7号車がトップとなるが、9時間が経過したところで導入されたスローゾーンの利を生かそうと、7号車は早めのピット作業へ。この間に、またしても8号車が先行した。

 その3周後ろでは、ピットアウトした708号車グリッケンハウスのオリビエ・プラに、36号車のニコラ・ラピエールが追いつき、直接対決が勃発。第1シケインでオーバーテイクに成功したラピエールを、第2シケインではプラが抜き返そうとするシーンも見られたが、アルピーヌがクラス3番手を奪い返すことに成功した。

 その後、36号車アルピーヌと708号車グリッケンハウスは、同一ラップのLMP2トップグループと、総合3番手を争う形となった。

アルピーヌと3番手争いを繰り広げたグリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH
アルピーヌと3番手争いを繰り広げたグリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH

 9時間半を過ぎ、スティントを伸ばしていた8号車一貴がピットへ。タイヤを交換し、ブエミへと交代する。これでトップに立った7号車もスローゾーンが導入されたことで翌138周目にピットへ。給油のみでコースに戻り、トップをキープした。

 10時間経過直前、木村武史も好走を見せていたLMGTEアマクラス5番手走行のケッセル・レーシング57号車ミケル・イェンセンがテルトル・ルージュ手前のトラック上にマシンをストップしてしまった。

 首位7号車のコンウェイは10時間半を前にピットインすると、可夢偉が2回目のドライブに入った。すぐ背後には8号車のブエミが迫る。

 11時間50分、8号車がピットへ。ハートレーへと交代し、タイヤも交換した。

 ここでレースはハーフウェイを迎えた。途中経過のリザルトではトヨタ2台の差は1分41秒だが、12時間を2分過ぎたところで7号車がピットへと入ると、ギャップは40秒弱へと縮まっている。また、ハイパーカークラスの3番手争いは、アルピーヌと708号車グリッケンハウスが依然接戦を繰り広げている。

12時間経過時点で総合2番手を走る8号車GR010ハイブリッド
12時間経過時点で総合2番手を走る8号車GR010ハイブリッド

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